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しらやま歯科クリニック

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第7弾👉 「朝起きるとあごがだるい…もしかして“歯ぎしり”?」

こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。

「朝起きたら、あごが重たい感じがする」
「なんとなく歯が浮いたような気がする」
「寝ているあいだに、家族から“歯ぎしりしてたよ”と言われた」

そんな経験はありませんか?

実はそれ、“歯ぎしり”が原因かもしれません。
歯ぎしりは、大人にも子どもにも起こるとても身近なクセ。
でも、放っておくと歯をすり減らしたり、ひび割れを起こしたりすることもあります。

今日は、そんな「歯ぎしり」について、
原因や対処法をわかりやすくお話ししていきます。


■ 歯ぎしりって、どんなもの?

「歯ぎしり」と聞くと、寝ているあいだにギリギリと音を立てるイメージがありますよね。
実は、音がするタイプだけではなく、いくつかの種類があります。

🦷 歯ぎしりのタイプ

  1. グラインディング(ギリギリとすり合わせるタイプ)
     最もよく知られるタイプ。歯の表面が削れやすいです。

  2. クレンチング(食いしばりタイプ)
     音は出ませんが、強い力でグッと噛みしめています。
     朝起きたときのあごのだるさや頭痛が特徴。

  3. タッピング(カチカチと噛み合わせるタイプ)
     あまり多くありませんが、リズミカルに歯をぶつける動きです。

どれも共通して、歯やあごに強い力がかかるのが問題です。


■ 歯ぎしりの原因は?

歯ぎしりには、いくつかの要因が関わっています。

① ストレスや緊張

現代人に最も多い原因がこれです。
仕事や家庭、人間関係などで緊張が続くと、
寝ているあいだにそのストレスを“歯ぎしり”で発散することがあります。

② 噛み合わせのズレ

歯の高さや位置がわずかにズレていると、
脳が「なんとか噛み合わせよう」と無意識に歯を動かします。
それが夜間の食いしばりや歯ぎしりにつながることもあります。

③ 生活習慣・姿勢

うつ伏せ寝や、長時間のスマホ姿勢もあごの筋肉を緊張させ、
歯ぎしりを悪化させる一因になることがあります。

④ 薬の副作用や睡眠の質

抗うつ薬や睡眠リズムの乱れなどが関係しているケースもあります。


■ 歯ぎしりが続くとどうなる?

「音がするだけなら別にいいか」と思われがちですが、
実は歯ぎしりが続くと、こんな影響が出てきます。

🔹 歯がすり減る

歯の表面(エナメル質)が削れて、しみる・欠ける原因になります。

🔹 歯にひびが入る

強い力が繰り返しかかることで、歯が割れてしまうことも。
第6弾でお話しした“歯のひび”にもつながります。

🔹 あごの関節(顎関節)に負担がかかる

朝起きたときのあごのだるさ、口を開けたときの痛み、
“カクッ”という音も、実は歯ぎしりのサインかもしれません。

🔹 肩こり・頭痛・首の痛み

咬む筋肉は首や肩にもつながっています。
長期間の食いしばりは、体全体の緊張にもつながるんです。


■ 歯ぎしりを自分でチェックしてみよう

次の項目、いくつ当てはまりますか?

  • 朝起きると、あごが疲れている

  • 歯の先が少し削れているように見える

  • 冷たいものがしみやすい

  • 被せ物がよく取れる

  • 家族に「歯ぎしりしてるよ」と言われた

  • 肩や首がよくこる

ひとつでも当てはまる場合、
知らないうちに歯ぎしりをしているかもしれません。


■ 歯ぎしりの対処法

① ナイトガード(マウスピース)を使う

最も効果的な方法です。
就寝中に装着することで、歯と歯の接触を防ぎ、
力を分散させることができます。

オーダーメイドなので違和感が少なく、
“歯を守る安全装置”のような役割を果たします。

② 噛み合わせの調整

歯ぎしりの原因が噛み合わせにある場合、
高さや形を微調整することで改善することがあります。

③ ストレスケア

リラックスする時間を作る、深呼吸をする、
寝る前にスマホを見ないなど、心身の緊張をやわらげる工夫も大切です。

④ 日中の“くいしばり”に気をつける

「気づいたら力が入っていた」という方は多いです。
日中は、“上下の歯を離す”のが正しい安静位です。
リラックスを意識してみましょう。


■ 子どもの歯ぎしりも大丈夫?

「うちの子、寝てるときに歯ぎしりしてるけど大丈夫?」
と心配される親御さんも多いです。

子どもの場合は、成長の過程での一時的なものがほとんど。
あごの発達や歯の生え変わりに関係しているため、
多くは自然におさまります。

ただし、歯が極端に削れていたり、顎関節に痛みがある場合は、
早めの受診がおすすめです。


■ しらやま歯科クリニックでのサポート

当院では、歯ぎしりや食いしばりの症状に対して、

  • 噛み合わせのチェック

  • 顎関節や筋肉の状態の確認

  • オーダーメイドのナイトガード作製

  • 力のかかり方を考慮した治療や被せ物の設計

を丁寧に行っています。

「朝起きるとあごがだるい」「被せ物がよく外れる」など、
ちょっとした違和感が、実は大切なサインかもしれません。
早めに相談しておくことで、歯を長く守ることができます。


■ まとめ

  • 歯ぎしりは“無意識のクセ”で起こる

  • ストレスや噛み合わせが関係している

  • 放置すると歯が削れる・割れる・あごが痛む

  • ナイトガードで歯を守れる

  • 早期発見が、歯の寿命をのばすカギ!


「朝起きるとあごがだるい」は、
体が出している小さなSOS。

気になる症状があるときは、
どうぞお気軽にご相談くださいね。

しらやま歯科クリニックでは、
“歯とあごの健康”を守るお手伝いをしています。
ぐっすり眠れて、朝からスッキリ笑顔になれるよう、
一緒にケアしていきましょう。


次回・第8弾のテーマとして、
👉 「冷たいものがしみる!知覚過敏の本当の原因とは?」

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