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しらやま歯科クリニック

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🦷 第1弾:「歯がしみるのはなぜ?放っておくとどうなるの?」

こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
毎日診療をしていると、「先生、最近なんだか歯がしみるんです…」という相談をよく受けます。

冷たい水、アイス、風が当たっただけでも「キーン」とするあの痛み。
一時的だからと放っておく方も多いのですが、実はそれが「虫歯のサイン」や「歯ぐきの下がり始め」を知らせていることもあるのです。

今日はそんな“歯のしみ”の原因と、放っておくとどうなるのかを分かりやすくお話しします。


🔍 しみる原因はひとつじゃない!

歯がしみるとき、まず思い浮かぶのは「虫歯」かもしれません。
でも実際には、原因はいくつもあります。
代表的な4つを紹介します。

① 虫歯によるしみ

歯の表面(エナメル質)が溶けて象牙質まで進むと、冷たいものが神経に伝わりやすくなります。
この場合は、放置すると確実に進行します。早めの治療が大切です。


② 知覚過敏(ちかくかびん)

歯ぐきが下がって、根っこの部分(象牙質)が露出している状態です。
歯ブラシを当てすぎたり、歯ぎしり・食いしばりで起こることも。
歯の内部は健康でも、「しみる」だけが症状として出るタイプです。


③ 詰め物・被せ物の劣化

古い詰め物や被せ物の隙間から、細菌が入り込むことがあります。
見た目では分からなくても、中で虫歯が進んでいることもあるので要注意です。


④ 歯のひび割れ(クラックトゥース)

強い噛みしめや硬いものを噛むことで、歯に細かいヒビが入ることがあります。
一見きれいでも、冷たいものがしみる・噛むと痛いという場合はこの可能性もあります。


⚠️ 放っておくとどうなる?

最初は「たまにしみるだけ」でも、放置すると次のように進行します。

段階 状況 症状
初期 表面の摩耗・軽度の知覚過敏 冷たいものが一瞬しみる
中期 虫歯が象牙質まで進行 甘いもの・温かいものもしみる
末期 神経まで炎症が波及 何もしてなくてもズキズキ痛い

早めに受診すれば、簡単な塗り薬やコーティングで済むことも多いです。
でも、放置して神経まで達すると、**神経を取る治療(根管治療)**が必要になることもあります。


🪥 ご自宅でできる予防法

  • やさしい力で歯を磨く(力を入れすぎない)

  • 研磨剤の少ない知覚過敏用歯みがきを使う

  • 冷たい飲み物をがぶ飲みしない

  • 歯ぎしり・食いしばりがある方はマウスピースで保護

これらを続けることで、しみの再発を防げます。


🏥 歯医者でできる対処法

症状の原因によって治療法は変わります。

原因 対応
知覚過敏 専用薬剤の塗布、コーティング
虫歯 詰め物・被せ物の治療
歯ぐき下がり ブラッシング指導・噛み合わせ調整
ヒビ マウスピースや被せ物で保護

「なんだ、たいしたことない」と思っていた症状でも、
診てみると意外に進行していることも多いので、早めの受診をおすすめします。


🌿 しらやま歯科クリニックからひとこと

歯のしみは、身体が出している「小さなSOS」です。
痛みが出る前に対処できれば、歯を削らず守ることもできます。

「ちょっと気になるな」と思ったときこそ、ご相談ください。
私たちは、“しみる前の歯”を取り戻すお手伝いをします。


✏️ 次回予告

第2弾:「入れ歯が合わない…その原因とは?」
→ 多くの方が悩む“痛い・外れる・噛めない”入れ歯問題を、分かりやすく解説します!

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