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しらやま歯科クリニック

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🦷 第2弾:「入れ歯が合わない…その原因とは?」

こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、
しらやま歯科クリニックの白山です。

訪問診療やご高齢の方の診療をしていると、よくこんな声をお聞きします。

「作ってもらった入れ歯が痛くて、外してばかりなんです…」
「噛むとズレるし、しゃべりづらい」
「昔は合ってたのに、最近すぐ浮いてくる」

実は、「入れ歯が合わない」というお悩みには必ず理由があります。
今日はその原因と、どうすれば“ぴったり合う入れ歯”になるのかをお話しします。


🦷 入れ歯が合わない主な原因

① 顎の骨や歯ぐきが変化している

入れ歯は「歯ぐき(顎の骨)」の上に乗っています。
でも、歯を失ってから時間が経つと、骨が少しずつ痩せてしまうんです。
すると、数年前にピッタリだった入れ歯も、だんだん浮いたりズレたりしてしまいます。

👉 目に見えなくても、少しずつ形が変わるんですね。


② 噛み合わせが変わっている

長年使っていると、入れ歯の歯がすり減って、上下の噛み合わせの高さが変わります。
また、反対側でばかり噛むクセがあると、入れ歯にゆがみや傾きが生じることも。

結果として、片方だけ浮いたり、話すときにカタカタ動くようになります。


③ 入れ歯の作り方や調整不足

入れ歯は「かたどり(印象)」や「噛み合わせの記録」が非常に重要です。
これが少しでもズレていると、最初からフィットしないことがあります。
また、完成後の微調整をせずに使い続けると、痛みや違和感が強くなります。

🪞入れ歯は“作る”だけでなく、“育てていく”ものなんです。


④ 口の中の筋肉や舌の動き

入れ歯は、歯ぐきの上にのるだけでなく、唇・舌・ほほの筋肉のバランスで安定しています。
そのため、舌やほほの筋肉の使い方が変わると、外れやすくなることも。

特に長く歯がない状態が続いた方は、筋肉が弱くなっていることが多く、
リハビリ(口腔機能訓練)が大切です。


⚠️ 放っておくとどうなる?

「まあ慣れればいいや」と思って無理して使い続けると、
歯ぐきに傷・炎症・骨吸収が起こり、さらに合わなくなっていきます。

その結果、

  • 噛みにくい

  • 顎が痛い

  • 食事が偏る

  • 顔の輪郭が変わってくる(口元がしぼむ)

といった問題につながります。


🦷 解決方法はいくつかあります!

症状 対応法
少しゆるい・動く 入れ歯の裏打ち(リライン)でフィット感を戻す
歯ぐきが大きく変わった 新しい入れ歯の作り直し
痛い部分がある 粘膜調整・咬合調整で改善
食べにくい・外れやすい シリコン義歯や金属床義歯などの選択肢も検討

入れ歯は「痛い・合わない」と我慢するものではなく、
調整を重ねて“体に合わせていく”医療機器です。


🌿 しらやま歯科クリニックでは

当院では、

  • 口腔内や顎の骨の状態を丁寧に確認し、

  • 一人ひとりの噛み癖・筋肉の動きまで考えた入れ歯づくりを行っています。

また、訪問歯科診療でも入れ歯の調整・新製作が可能です。
「動く」「痛い」「噛めない」など、どんな小さな違和感でもお気軽にご相談ください。


🗓️ まとめ

  • 入れ歯が合わないのは「あなたのせい」ではありません

  • 歯ぐきや骨が変化するのは自然なこと

  • 放っておくと悪化するので、調整・作り直しが大切です

  • 保険でも再製作・調整は可能です(状態によります)


✏️ 次回予告

第3弾:「口臭が気になる…原因はお口の中だけじゃない?」
→ 多くの方が悩む“口臭”の原因と、今日からできる対策をお話しします。

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