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しらやま歯科クリニック

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第5弾「歯がしみる!その原因と正しい対処法」

こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。

虫歯を治したり、子どもの矯正をしたりしています。

「アイスを食べたらキーン!」
「冷たいお水でズーンとしみる…」
そんな経験、ありませんか?

一度しみるようになると、歯みがきするたびにヒヤッとして、
「またあの痛みが来るかも」と身構えてしまいますよね。

でも大丈夫!
しみる歯にはちゃんと理由があり、
正しく対処すれば、しみない快適な毎日を取り戻せます。

今日はその**「歯がしみる原因」と「正しい対処法」**について、
できるだけやさしく、わかりやすくお話しします。


■ 「しみる」って、実はこういうことなんです

歯の表面には「エナメル質」という硬い層があって、
その内側には「象牙質(ぞうげしつ)」という少しやわらかい層があります。

この象牙質の中には、細〜い管(象牙細管)がたくさん通っていて、
その先には“神経”がつながっています。

エナメル質で守られているうちは大丈夫なのですが、
何らかの理由で象牙質がむき出しになると、
冷たいもの・熱いもの・風などの刺激が神経に伝わり、
「キーン!」としみるのです。

つまり、**“しみる=歯が防御力を失っているサイン”**なんですね。


■ 原因その① 歯ぐきが下がってきた

これ、実は一番多い原因です。

歯ぐきが下がると、歯の根っこの部分(象牙質)が露出してしまい、
そこから刺激が伝わるようになります。

「前より歯が長く見える」
「歯と歯の間にすき間ができた」

そんな方は、歯ぐきの下がりが原因かもしれません。
歯周病や強すぎる歯みがきでも起こります。

(→ このテーマ、第4弾で詳しく書きましたね!)


■ 原因その② 虫歯ができている

しみる=知覚過敏、と思いがちですが、
虫歯が始まっているサインのこともあります。

とくに、根元のあたりや歯と歯の間の虫歯は見つけにくく、
「冷たいのがしみるな〜」と思って放っておいたら
小さな虫歯がどんどん進行していた、なんてことも。

しみる場所が“決まった1本だけ”なら、虫歯の可能性が高いです。


■ 原因その③ 歯のくさび状欠損(けっそん)

歯の根元が三角形に削れていませんか?

これは、強すぎるブラッシングや歯ぎしり・食いしばりで
歯の根元部分が“えぐれる”ように欠けてしまう状態です。

見た目は小さいくぼみでも、神経に近い部分なのでかなりしみます。
詰め物をして保護することで、すぐに改善できることもあります。


■ 原因その④ ホワイトニングや治療後の一時的なしみ

ホワイトニングの薬剤や、虫歯治療で削った直後などに、
一時的にしみることがあります。

これは一過性のもので、数日〜数週間で落ち着くことが多いです。
歯が「びっくりしてるだけ」なので、心配しすぎなくても大丈夫。


■ 原因その⑤ 歯ぎしり・食いしばり

「朝起きたらあごがだるい」
「仕事中、気づいたら歯をグッと噛んでる」

そんな方は、無意識のうちに歯に強い力がかかっています。
その結果、エナメル質にヒビが入ったり、歯ぐきが下がったりして
しみる症状が出ることがあります。

ナイトガード(マウスピース)を使って歯を保護すれば、
かなり改善するケースが多いです。


■ じゃあ、どうすればいいの? 〜正しい対処法〜

しみる歯を放っておくと、
「しみてる部分」から虫歯になったり、歯が欠けたりすることも。

ここでは、自宅でできるケア+歯科での治療の両方をご紹介します。


① やさしく磨くことがいちばんの基本

まずは歯みがき。
強くこすらず、やわらかい毛の歯ブラシを使いましょう。

ポイントは、「ペンを持つように軽く握る」こと。
毛先を当てて、小刻みに“なでるように”動かします。
力を入れなくても、毛先がきちんと届けば汚れは落ちます。


② 知覚過敏用の歯みがき粉を使ってみる

ドラッグストアでも「知覚過敏ケア」と書かれた歯みがき粉があります。
これらには、象牙質の穴をふさいで刺激をブロックする成分が入っています。

毎日続けることで、数日〜数週間でしみにくくなることもあります。
ただし、「ずっと改善しない」「悪化している」ときは、
自己判断せずに歯科でチェックを。


③ 歯科でのプロフェッショナルケア

症状が続く場合は、原因に合わせた治療が必要です。

  • 歯ぐきの炎症がある → 歯周病治療・クリーニング

  • 虫歯がある → 詰め物や修復治療

  • 歯の根が露出している → コーティング剤で保護

  • 歯ぎしりが原因 → マウスピースで歯を守る

「ただの知覚過敏」と思っていたら、
実は虫歯や歯周病のサインだったということもよくあります。
早めに原因をつきとめてあげましょう。


■ 放置していい“しみ”と、危険なしみの見分け方

しみる原因はさまざまですが、
放っておいていいケースと、すぐに歯医者に行くべきケースがあります。

しみるタイミング 考えられる原因 受診の目安
冷たいものだけで一瞬しみる 軽度の知覚過敏 様子を見てもOK(歯みがき粉でケア)
甘いものでもしみる 虫歯の可能性 早めに受診
熱いものでもズキズキ痛む 神経の炎症 すぐに受診
何もしなくても痛む 神経のダメージ・膿 早急に治療が必要

「しみるけど、痛くはないから…」と我慢してしまう方も多いのですが、
早めに受診した方が治療が軽くて済むケースがほとんどです。


■ しらやま歯科クリニックでは

当院では、しみる原因をしっかり見極めてから治療を行います。

  • 虫歯なのか

  • 歯ぐきが下がっているのか

  • 噛み合わせの力が影響しているのか

原因をひとつずつ丁寧に確認して、
患者さんに合ったケア方法をご提案しています。

「しみるのが怖くて歯みがきができない…」という方も、
無理なく・痛みを抑えながら治療しますのでご安心ください。


■ まとめ

  • 歯がしみるのは、象牙質がむき出しになっているサイン

  • 原因は、歯ぐき下がり・虫歯・歯ぎしり・強いブラッシングなど

  • 知覚過敏用歯みがき粉でケアしつつ、早めの受診が◎

  • しらやま歯科では原因を見極めて、最適な治療とアドバイスを行います


歯がしみるのは、「歯が疲れてるよ」という小さな声です。
放っておかず、早めにケアしてあげれば、
冷たいアイスや冷たい麦茶も気持ちよく楽しめるようになりますよ。

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