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こんにちは。
白山歯科医院の白山です。
さて今あなたは冷たい飲み物を飲んですごくしみた歯があったとします。
どの歯が痛いか、分かりますか?
こういう経験はみなさんそれぞれおありだとは思います。
ただ意外とどこの歯が痛いかまではわからないものです。「右上の奥の方~」とか「下の前歯全体的に~」とかそれぐらいはわかっても、そこから断定するところまでは難しいと思います。
僕たちはそれぞれの患者さんに対して、今訴えている主訴がどこの歯に該当するのか(患歯といいます)あらゆる手段を用いて決定し診断し治療が必要なら移行していきます。
ただ色んな器具でいろんな検査方法を使って検査しますが、本当にわからない時もあります。その例についていくつか話します。
1、二本連続で虫歯があるとき
シンプルにどっちが痛いのか分かりません。
どっちも治療したら良いじゃないかといわれそうですが、神経を取る治療が必要な症状の時に困るんです。
もしかしたらどちらも神経を取るべきかもしれませんが、残せるなら残したい。
でも痛みを完全に止めるためにはどちらかの神経を取らなければいけない。
こういう時にとても悩みます。
2、上下を勘違いしているとき
三叉神経という歯の痛みを総括する神経が上下で近いことから、上下を勘違いしやすい状況を生んでいます。
なので、上が痛い!と思っていても実は下に原因があるというのはよくあります。逆もしかりです。
患者さんからすれば、痛く感じているのは間違いではないのでなかなか信じてもらえませんし、こちらの診断に患者さんが感じていることも大きく影響しますから診断が遅くなったりぶれが出たりします。
3、ホテツ物がたくさん入っているとき
銀歯など金属はレントゲン写真で真っ白に写ります。
もちろん直接中が透けて見えるわけでもありません。
ですからたくさん補綴物がある歯並びだと、どれが原因か探りにくいときがあります。全部外してみたいなーって思うことも良くあります。
などなど、ほかにも痛がりな人だと検査結果が狂ったり、いろんな状況で難しくなる要因はあります。
もちろん診断は治療の全てですから、そこを間違えたら絶対にいけません。
ですから歯科医院に行かれるときは検査をする時間をしっかり取れるようにお願いします。
すぐ痛くなくしてほしい、とかレントゲン写真は撮りたくないとか、あまり言わないでほしいなぁって思います。
それでは。
またほかにも医療に関することを別のブログに書いています。
良ければそちらも見てみてください。あなたの体に役に立つ記事があるかもしれません。
http://haisyasan-kosodate.com/metal_ceramic_decay