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こんにちは、白山です。
西宮市仁川駅の近くで、子供とお母さんの歯を治したり、地域のみんなの歯を予防するためにメンテナンスや矯正をしたりしております。
パパママさんは全員このように考えています。
その思いを反映するように、
トイザらスなど子供のグッズ売り場には、子供用の口腔ケア用品が所狭しと並べられています。
歯ブラシだけでもたくさんあります。
でもなかなか知識や技術が浸透しないので、
『こんなにあったら、逆にどれがいいのか分からないよ…』
『うちの子供、歯磨きをとても嫌がるけど、押さえてでもしなきゃいけないの?』
こういう意見を聞きます。
いろんな思いがあると思います。
ただでさえ答えのない子育て…その中でもこの仕上げ磨き問題の難易度は上位に来ると思います。
虫歯を作らないためにできることはたくさんあります。
ではまずは子供の歯の特徴から知っていきましょう。
歯というのは、大人の歯であっても子供の歯であっても、
表面はエナメル質という組織で守られています。
固いエナメル質は『歯の鎧』の役割をしていて、
虫歯などのばい菌はもちろん、冷たい熱いなどの温度刺激や、
すっぱいモノに含まれる酸の刺激からも、歯を守っています。
(想像以上に口の中というのはハードな環境なのです!)
しかしばい菌の勢力が強いと、
このエナメル質が溶けて虫歯になっていくのですが、
乳歯のエナメル質はとても弱いのです…
まだやわらかく、細菌や酸に対する抵抗力もあまりないので、
すぐにこの鎧が壊され、虫歯の侵入を許してしまいます。
かつ、柔らかいだけでなく厚みもないので、
抵抗力は大人の10分の一以下といわれています。
『乳歯のエナメル質がぶ厚かったらいいのに…。』このように思いますよね。
でも実は乳歯の弱点はエナメル質だけじゃないんです。
なんとその下にある象牙質など、すべてにおいて脆弱です。
ですから、乳歯は一度虫歯になってしまうと永久歯よりも早く進行しやすいという特徴を持つのです。
そのため、1本でも虫歯ができたらあっという間に何本も虫歯になってしまった、というケースもあるほどです。
子供の虫歯は大人以上に敏感になったほうがよさそうですね。
進行が速いため敏感にならなければいけないのに、子供の虫歯は発見が遅れます。
その一番の原因は『子供だから』という理由につきます。
詳しく言うと、まだ言葉を発せない赤ちゃんや、
うまく痛みを表現できない小さい子は歯の痛みをうまく伝えることができません。
パパママもなかなか気づいてあげることが難しいので、
どうしても虫歯の発見が遅れてしまいがちです。
そして子供によっては、『痛いことを親に伝えると怒られる』と考えている子もいるみたいです…。
診療所でも、『ほんとはだいぶ前から痛かったの?』と聞くと泣きだす子は多いです。
これは親が悪いという訳でなく(そういうパターンもあるかもしれませんが!!)、
痛みを伝えた時にパパママが悲しい顔をするから言いたくないという子供の優しい気持ちから起きていることです。
そうさせないためにも、痛かったらちゃんと言ってねという空気を普段から作っておくことが大切なのではないでしょうか?
次の記事では、『どうすれば、子供の歯を予防できるのか』について具体的な例を書いていきたいと思います。