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しらやま歯科クリニック

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子どもの矯正には、どんな器具を使うの?

こんにちは。

兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。

虫歯を治したり、子供の歯の矯正をしたりしています。

さて、今回は子供の矯正の話。

「歯並びがガタガタしてきた」
「前歯が出ている気がする」
「学校の歯科検診で矯正をすすめられた」

こんな悩みや不安を抱えて、矯正治療を考え始める保護者の方は多いと思います。

実は、子どもの矯正治療は「大人の矯正」とは大きく異なり、成長を利用した治療ができるという特徴があります。そして、それに合わせて使う矯正器具もさまざまです。

今回は、子どもの矯正治療で使われる代表的な矯正器具について、わかりやすくご紹介していきます。


◆ 子どもの矯正治療とは?

まず、子どもの矯正には大きく分けて2つの時期があります。

【第1期治療】

6〜10歳ごろ。乳歯と永久歯が混ざった「混合歯列期」。
→ 顎の成長をコントロールしながら、永久歯が生えるスペースを整えます。

【第2期治療】

12歳以降。永久歯がすべて生えそろった「永久歯列期」。
→ 大人と同じようなワイヤーやマウスピースで歯を本格的に動かします。

今回は主に第1期治療で使われる器具を中心にご紹介します。


◆ 子どもの矯正器具の種類と特徴

① 拡大床(かくだいしょう)

目的:顎を広げることで永久歯のスペースを確保する

歯列の幅が狭いと、永久歯がきれいに並ぶスペースが足りなくなります。そんなときに使うのが「拡大床」と呼ばれる取り外し式の器具です。

口の中に装着して、中央のネジを少しずつ回すことで顎の骨を左右に広げていきます。

  • 対象年齢:6〜10歳

  • 装着時間:1日14〜16時間程度(寝るとき含む)

  • メリット:取り外し可能でお手入れしやすい

  • デメリット:装着時間を守らないと効果が出にくい


② ワイヤー型固定装置(床矯正・リンガルアーチなど)

目的:歯の位置を安定させたり、部分的に動かす

顎の幅を広げた後、歯が後戻りしないように固定するために使われる器具です。ワイヤーを使って、奥歯の位置をキープしたり、前歯の隙間を整えたりする目的もあります。

  • 一部は歯の裏側につけるタイプもあり、目立ちにくいのが特長

  • 通常は取り外し不可(固定式)


③ 機能的矯正装置(FKO・バイオネーターなど)

目的:上下の顎のバランスを整える

出っ歯や受け口など、「顎のズレ」がある場合には、下顎の成長を促したり、抑えたりする装置を使います。成長期にしか使えない特殊な装置です。

代表的なものには以下があります:

  • FKO(エフカーオー):下顎を前に出すように誘導する装置

  • バイオネーター:上下の顎を同時に調整しながらかみ合わせを整える装置

  • フレンケル装置:口の周りの筋肉のバランスを整えて、自然な発育をサポート

これらはすべて取り外し式で、主に寝ているときに使用します。


④ マウスピース型矯正装置(小児用)

目的:軽度の歯並びの乱れを整える・筋機能訓練

最近注目されているのが、マウスピース型の小児矯正装置です。やわらかい素材でできており、口の周囲の筋肉を正しく使えるように訓練しながら、歯並びもサポートします。

代表的なものには以下のようなものがあります:

  • マイオブレース

  • T4K(ティーフォーケー)

  • インビザライン・ファースト(透明マウスピース型)

マウスピースは痛みが少なく、見た目も目立ちにくいため、子どもにも受け入れやすいというメリットがあります。


⑤ 顎外固定装置(ヘッドギアなど)

目的:顎の成長をコントロールする

出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)の治療に使われることがあります。頭や首に固定して、外から顎の骨に力を加える装置です。

  • 寝ている間など、自宅での装着が中心

  • 装着時間が限られているため、保護者の協力が必要

現在では、使用頻度はやや減っていますが、症例によっては効果的です。


◆ 子どもに合った器具を選ぶために大切なこと

子どもの矯正治療では、「どの器具を使うか」は**一人ひとりの成長や症状に応じて異なります。**保護者としては、費用や見た目だけでなく、次のポイントにも注目しましょう。

「なぜその器具を使うのか」を説明してもらう

理解と納得がないまま治療が進むと、子どもも協力的になりません。目的・期間・効果をしっかり説明してくれる歯科医院を選びましょう。

装着時間や使い方を守る

取り外し式の装置は、**「どれだけ正しく使えるか」が結果に大きく影響します。**保護者の声かけや励ましがとても大切です。

成長を見ながら無理なく進める

矯正治療は短期決戦ではなく、数年単位で進めるものです。子どもの心と身体に負担がかからないよう、優しく、前向きに取り組める環境づくりが大切です。


◆ 当院での対応とサポート

しらやま歯科クリニックでは、子どもの矯正相談を随時受け付けております。
・「今すぐ矯正が必要か?」
・「どの装置が向いているのか?」
・「費用や期間はどれくらい?」

など、わかりやすく丁寧にご説明いたします。

初回相談では、レントゲン撮影や模型、口腔内写真をもとに、将来の歯並びのシミュレーションも行います。

また、お子さんが怖がらずに楽しく通院できるよう、スタッフ全員が優しくサポートしています。


◆ まとめ:子どもの矯正は将来の財産に

子どもの矯正治療は、**「歯を抜かずにきれいな歯並びをつくれるチャンス」**です。成長を味方につけて、無理なく美しい口元へ導くことができます。

どの器具を使うかは、お子さんの年齢・骨格・症状により大きく異なります。早めの相談が、より良い結果につながります。

「うちの子は矯正した方がいい?」
「いつから始めればいい?」

そんな疑問があれば、ぜひ一度しらやま歯科クリニックへご相談ください。
お子さまの将来の笑顔のために、一緒に最善の方法を考えていきましょう。

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