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こんにちは、白山です。
西宮市仁川駅の近くで、子供とお母さんの歯を治したり、地域のみんなの歯を予防するためにメンテナンスや矯正をしたりしております。
みなさんは口腔崩壊という言葉を聞いたことはありますか?
穏やかではない言葉ですね!
この言葉を知らない人も「ただ事ではない!」と感じることでしょう。
実はこの言葉、ある病気を指しているわけではなくて、ある状態を指している言葉なんです。
そしてこの崩壊している状態は、国のもたらしてた貧困のせいであるという意見が多く見られます。
本当に国のせいなのでしょうか?
一つ一つ、紐解いていきましょう。
口腔崩壊ってなに?
結論から言うと、口腔崩壊というのは虫歯が10本以上ある状態の事を言います。
虫歯が10本…たしかにとんでもない状況ですよね。
でも虫歯が10本以上あるぐらいで『崩壊』とまでいうのでしょうか?
実は虫歯以外に、もう一つ隠れた条件があります。
それは『どちらかの(左右の)奥歯で、噛むことができなくなっている』という条件です。
虫歯が10本あれば、だいたいが奥歯で噛めなくなっているので、便宜的に『虫歯が10本以上ある』という条件だけが残りましたが、実際は奥歯で噛めているかどうかというのがとても大切です。
では、もしあなたが右の奥歯で噛めなかったら、どうしますか?
そりゃあ、左の奥歯で噛みますよね?
しかし左ばかりで噛んでいたら、左の奥歯が使い過ぎで壊れてしまいます。
これで両方の奥歯が無くなりました…。どこで噛みましょうか?
こうなると前歯で噛むことになります。
…察しのいいあなたならお判りですよね。
前歯でしか噛んでいないなら、次は前歯が使い過ぎで壊れてしまいます。
このように、ただ右の奥歯が噛みにくいだけで、すべての歯が順番に壊れていくのです。
全ての歯が壊れた状態…これは口腔崩壊ですよね?
なので、奥歯で噛めていない状態を口腔崩壊というのです。
口腔崩壊ってなんでなっちゃうの?
口腔崩壊してしまうとまともにご飯を噛む事ができないから生きていくのが大変そうですよね。
でもそもそも、虫歯になったらすぐに歯医者に行けば、虫歯が10本以上できてしまう状態になりません。
でもね…
『「口腔崩壊」虫歯10本以上の子、半数超の57校 貧困が影響35校 沖縄』
というニュースがあるのです。
意外と身近にあることのようなので、なぜこういうことになるか、調べてみました。
なぜこんなにも虫歯を放置しちゃうんだろう…。
そして調べてみると主にお子さんに多いのかな?という印象です。
大人になってからの正確なデータがないので、なかなか完全に比較はできませんが、想像以上に子供の割合が多いのは事実です。
そして子供の口腔崩壊の原因を調べたら、どうも「貧乏だから歯医者に行かせられない。」という理屈みたいです。
子供がかわいそう…でもそういう家の事情なら仕方ないのかな?
実際、子供の虫歯は減ってきていて、虫歯が一本もない子供はかなり多いです。
もしかしたらテレビなどで聞いたことがある人もいるかもしれません。
しかしその陰に隠れて、口腔崩壊を起こしている子供の数も増えてきています。
さて、問題なのは国の貧困などお金の問題なのでしょうか?
次の記事では、保険治療のだいたいの金額を載せて、そこに関して考えていこうと思います。
またほかにも医療に関することを別のブログに書いています。
良ければそちらも見てみてください。あなたの体に役に立つ記事があるかもしれません。
http://haisyasan-kosodate.com/metal_ceramic_decay