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こんにちは。白山です。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしています。
今回は歯並びについての記事を書いてみます。
普段、周りの人を見る時は正面から見る事と横側からとではどちらの頻度が高いですか?
意外と見られているのは横顔。
「出っ歯」を気にしてお口を閉じても横顔はごまかせません。
上の歯と下の歯が反対にかみ合ってしまう「受け口」ももちろん口を閉じることで解消されるようなものでもありません。
今回は特に出っ歯について解説していこうと思います。
【出っ歯について】
https://ja.wikipedia.org/wiki/出っ歯
横顔の美しさは鼻とアゴを結ぶラインで決まるとの事です。
そして、お口を閉じる事に余計な力を加えすぎると口元のシワの原因にもなる。
日本人に多い「出っ歯」。
やはり、口元のお悩みNo.1ですね!
出っ歯の種類について考えてみます。
4つの出っ歯のタイプを書きましたが、意外と多いのが下の顎が下がっていて、相対的に出っ歯に見えるケースです。
下顎が後方に下がっていると、下唇で上の歯を押すために、上の前歯も出っぱっている事が多いです。
うちの子は出っ歯に見えると感じたら、下の顎が後方に位置しているのが原因かもしれません。
ひとつの目安ですが、前から見て、咬んだ状態のときに下の前歯が見えないような場合、下顎が後方に下がっているのかもしれません。
ここでは、出っ歯で一番多い下顎が下がっている2級と言うケースについて説明します。
2級咬合だと何か都合がわるいのか、そこについてもう少し考えていきますね。
【○○級咬合について】
https://minna-shigaku.com/category10/entry81.html
2級咬合の特徴とは、まず、見た目が出っ歯に見えます。
当然のことですが、大きなデメリットです。
なぜ出っ歯に見えるのかというと、それは下顎が後ろに下がると共に、かみ合わせも深くなりますので、咬んだ時に前から下の前歯が見えなくなります。
そうすると相対的に、上の前歯が目立ってしまうのです。
出っ歯だったり、受け口だったり、あらゆる不正咬合といわれる歯並びの悪さは、上の歯と下の歯の相対的なバランスの悪さに関係します。
機能面では、下顎が後方に移動していますと、顎の関節の円板と言う物が、前方にすべってしまい、顎が痛む、顎関節症になりやすいです。
また、下顎が後方に移動していると、下唇が上の前歯を突き上げる為に、上の前歯の傾斜がきつくなり、長い年月を経て抜けてしまう事もあります。
もしそうなってしまうとそこからが問題です。
上の前歯が抜けてしまうと下の歯が上の歯茎に咬み込んでしまっている場合があり、通常の入れ歯やブリッジを入れるのが困難な事が多いです。
その場の歯並びをきれいにすることもとても大切ですが、矯正というのはなかなか金額なり期間なり、安易に選択できる治療法ではありません。
ですから矯正ができなかったら…ということを知っておくのもとても大切なことだと思います。
今回は不正咬合の中でも出っ歯に関わる2級咬合について解説しました。
また次回受け口に関わる3級咬合についても解説していきますね。