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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、こどもの矯正をしたりしています。
さて、今回は大きいタイトルですが、歯のトラブルについて。
「最近、なんだか歯が痛む」「冷たいものがしみる」「噛みにくくなってきた」…そんな歯のトラブル、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
歯や口腔内の問題は、放置しておくと悪化し、食事の楽しみを奪ったり、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。この記事では、多くの人が悩まされる代表的な歯のトラブル5つについて、原因・症状・治療法・予防法をわかりやすく解説します。
虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌が、糖分をエサにして酸を出し、その酸が歯の表面(エナメル質)を溶かすことで始まります。歯磨きが不十分だったり、甘いものを頻繁に摂取したりするとリスクが高まります。
初期は無症状
冷たいものや甘いものがしみる
歯に黒い点や穴があく
噛むと痛い、ズキズキする
虫歯の進行度に応じて、フッ素塗布、詰め物(レジンやインレー)、神経の治療(根管治療)などが行われます。重症になると抜歯が必要になることも。
毎日の正しいブラッシング
甘いものは控えめに
フッ素入り歯磨き粉を使う
定期的な歯科検診
歯周病は、歯垢(プラーク)中の細菌が歯茎に炎症を引き起こし、放置すると歯を支える骨まで溶かしてしまう病気です。成人の約8割が何らかの歯周病にかかっているとされ、「沈黙の病気」とも呼ばれています。
歯茎が赤く腫れる
歯磨き時に出血する
口臭が気になる
歯がグラグラする
歯茎が下がって歯が長く見える
スケーリング(歯石除去)
ルートプレーニング(根の表面を滑らかに)
歯周外科治療(重度の場合)
定期的なメンテナンス
毎日の歯磨き+歯間ブラシやフロスの使用
定期的な歯科医院でのクリーニング
喫煙は歯周病を悪化させるので控える
歯の表面のエナメル質が薄くなったり、歯茎が下がって象牙質が露出すると、冷たいもの・熱いものが神経に刺激を与えて「しみる」症状が出ます。強い力でのブラッシングや歯ぎしりも原因になります。
冷たい水や風でしみる
歯磨き中に痛む
一時的なズキンとした痛み
知覚過敏用の歯磨き粉
フッ素や薬剤の塗布
歯の表面を保護するレジン充填
噛み合わせ調整やマウスピースの使用(歯ぎしり対策)
やさしい力で歯を磨く
研磨剤の少ない歯磨き粉を使う
歯ぎしりがあれば歯科医に相談を
転倒や事故、硬いもの(氷、骨、ナッツなど)を噛んだ拍子に歯が欠けることがあります。また、長年の噛み合わせの負担や歯ぎしりも原因になります。
歯が部分的に欠ける
噛んだときに痛みが走る
冷たいものがしみる
被せ物が外れることも
小さな欠け:レジンで修復
中程度:クラウン(被せ物)
深いヒビ:神経治療や抜歯が必要なことも
歯根破折は保存が困難で抜歯となる場合も
硬いものを噛まない習慣をつける
歯ぎしりがある人はマウスピースを使用
噛み合わせのチェックを定期的に行う
口臭の多くは、舌苔(舌の汚れ)や歯周病、虫歯などの口内トラブルによって引き起こされます。その他、胃腸の不調、ストレス、口の乾燥などが原因になることもあります。
自分では気づきにくいが、他人に指摘される
朝起きたときに口がにおう
長時間話していると口が乾く感じがする
原因となる病気(虫歯・歯周病など)の治療
舌ブラシでの舌清掃
唾液分泌を促すガムやタブレットの活用
内科的原因が疑われる場合は医科での相談
毎日の丁寧な歯磨きと舌のケア
こまめな水分補給
唾液の分泌を促す食習慣(よく噛む、繊維質の多い食事)
定期的な歯科検診
歯や口のトラブルは、初期の段階では自覚症状が少ないことが多いため、ついつい放置されがちです。しかし、放っておくと進行してしまい、治療に時間も費用もかかってしまうことになります。
歯は一生ものです。毎日のケアに加えて、半年に一度の定期検診を受けることで、トラブルの早期発見・早期治療が可能になります。
また、高齢になると歯周病や入れ歯の不具合、口腔乾燥症(ドライマウス)など、さまざまな問題が現れてきます。そんなときは無理をせず、訪問歯科などのサービスを利用してプロに相談することも大切です。
日々の小さな習慣が、大きな健康の差を生み出します。この記事を読んで、「ちょっと気になるな」と思った方は、ぜひ早めに歯科医院を受診してみてくださいね。