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しらやま歯科クリニック

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歯の神経を取る治療3

こんにちは。
しらやま歯科クリニックの白山です。

では神経を取る理由と取った後のデメリットに関して二回にわたって説明いたしました。もうご理解いただいてると思いますのでいよいよ処置の内容について話していきたいと思います。

行程としては、ざっくりいって6行程あります。
1、神経まで器具が入るようにする穴をあける
2、神経を取る
3、消毒をする
4、神経があったところの管にゴム状の薬を詰め込む
5、1で開けた穴を埋める
6、割れないように被せ物を作っていく

これをすべてやらなくてはいけないため(被せ物は入れない時もありますが)、必然的に時間がかかってしまいます。
もちろん、一回の治療に1行程ずつ行っていくわけではありませんが、だいたい5~7回ぐらいかかるものとして治療に来てくださるとこちらとしてはありがたいですね。

では行程別に見ていきましょう。

1、神経まで器具が入るようにする穴をあける
基本的には神経を取るほどの治療が必要な歯は大きな虫歯になっています。
ですからもちろん虫歯を除去しきるところから始まり、除去すると神経が見えてくることがほとんどです。
そこから神経へのアプローチを考え始めるのですが、その虫歯を除去しただけの穴からではどうしてもきちんと神経を取るように器具を入れることができません。
もうすこし穴を広げ、神経を取る専用の器具(ファイルやリーマー)がきちんと入るようにします。ただ大きく削ればいいというものではありませんから、出来るだけ歯質を残せるように工夫しながら、処置をしていきます。

神経 歯科 抜く に対する画像結果

2、神経を取る
神経を取る器具はファイル、リーマーなど呼ばれており、様々な形、太さ、材質があります。
神経を取ると決めたのなら、歯の中の神経を全て取り除き残してはいけませんから色んな器具と技術で行っていきます。
ここで問題になるのは、神経の管の全てが見えるわけではないということ。
むしろ見えないことが多いです。最近ではマイクロスコープという歯科専用の顕微鏡のようなものがあり各社約40倍程度まで拡大することができますから、かなり神経の様子を確認することができるようになりました。
ただ奥歯の神経は基本的にうにゃうにゃと曲がっています。その奥なんてのは倍率を上げたから見れるというものではなくしっかりと視認して処置を行うというのは現実的に不可能に近い、と思います。
ただ「取りきらなくてはいけない」という絶対条件は付いて回りますから、なんとか指の感覚と電気信号を頼りに行います。

電気信号というのはEMRというものを測定する機械で、電気を流しながら歯の象牙質、セメント質、骨などの様々な組織の持つ電機抵抗値を利用して、今神経のどのあたりを触っているのかを数値化するものです。
神経の管から出そうなぐらい…という神経の長さに関してはかなり高い精度がありますので、盲目的に信頼してはいけませんが信用するに値する機械だと思います。

ただ長さが正確にわかっても、太さはわかりません。ずっと同じ太さではありませんし、急に太くなったり細くなったりします。
ですからここからはレントゲン撮影やいろいろな太さのファイルを用いて推測し取っていくことになります。

ファイル 歯科 に対する画像結果

長くなってきたので、今回はここまで。
次はどのようなファイルの種類があるのかについて書いていこうと思います。

それでは。

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