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こんにちは。
白山歯科医院の白山です。
よく耳にするのですが、例えば虫歯の治療で数回の治療日数がかかりようやく終わりになった時に「これで終わり。問題なくなった!よかった」とおっしゃる患者さん。
もちろん、歯医者に頑張って通ったわけで終わりまで無事にいきましたので「よかったですね、お疲れ様でした!」。
これは間違いないですし、いつも僕が声をかける内容です。
ただし「問題なくなった」と思ってしまうのは少し危険です。
その理由は大きく二つあります。
一つ目は歯を「元通りにしたわけではない」ということ。
歯というものはよくできていて、菌や熱変化、様々なpHの物にも抵抗できるようにエナメル質という鎧が大外にあり、それを支えるように象牙質があり中に痛覚(危険信号)を司る歯髄がいるという構造になっています。
虫歯になってしまったところは削って埋める際に、もちろん形や大きさは同じように仕上げますが、エナメル質や象牙質を作るわけではないのです。
そしてどんな高価なセラミックだとしてもこの歯本来の組織にはモノとして勝てないのです。
あくまでも歯ではないもので埋めているだけにすぎませんから、ほかの歯以上にしっかり歯磨きしてあげないと菌にやられます。そしてどれだけ気を使っていても欠けてしまったり、壊れてしまうということが実際に起こりえます。
二つ目は「なぜそこが虫歯になってしまったのか」ということ。
前回のブログでも書きましたが、ここまで踏み込んで考えてみてください。
虫歯になってしまう原因は様々ですが、一番大きなものとしては歯磨きがうまくできていないということにつきます。
そのことを踏まえたうえで歯磨きがしやすいような形に埋めていくのですが、やっぱりきちんと磨いてもらわなくてはどうしようもありません。
きちんと磨くというのは時間をかけるということではありません。
よく「20分磨いている」と自慢げに言われる方がいらっしゃいますが、詳しく聞いてみるとテレビを見ながらずっと同じところをこすっているだけ、の方もいらっしゃいます。
頑張っているのは確かですし、頑張ろうとしてくれているのは嬉しいのですが、それでは意味がありませんよね。
「虫歯になった」ということは「自分はそこを磨くのが下手なんだ」と変換して治療を終わった後の歯磨きに役立ててください。
治療中は僕たちが診ますので安心してください。
ただし治療が終わると自分自身で守らなくてはいけません。
定期的に検診するたびに虫歯ができてしまうのを体質のせいなどとおもわず、まずはどのように磨いたらいいのか考えてみてください。
そして近くの歯医者さんに相談してみてください!
それでは。