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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、子供の歯を治療したり、矯正したりしています。
さて今回は「歯医者さんに行く前に決めておいたほうがいいこと」について解説していこうと思います。
みなさん、鏡を見てください。
自分の歯がもっとこんなかたちだったらな・・・
入れ歯のここがこんな形だったらな・・・
この着色が全部取れたらな・・・
こんなふうに思う部分はありますか?
顔の中で一番のコンプレックスは『歯』といわれています。
完璧に満足している方のほうが少ないと思います。
しかし自分ではどうすることもできない…
そこで歯医者に行くという選択を取ることになります。
歯を触る上で一番大切なことは、
「再生しない」ということ。
爪は再生しますが、歯は再生することはありません。
同じような硬い組織なのに、意外ですよね。
歯の表面には、エナメル質といって人体で一番固い組織があります
その表面が虫歯の酸に対抗してくれることで、神経までいくことを守ってくれています。
ですが、エナメル質が削れてしまったあとの象牙質は虫歯が進行しやすく、神経まで行ってしまったら歯の寿命は著しく縮まります。
どうしても形が気になるときは、ただ削ってもらってなんとかしようと考えるのではなく、必ず専門家にご相談ください。
こうしたいなー、できるかなーと思っても、安易に自分でいじらないでください。
歯は見た目を整えるという重要な役割もありますが
それ以上に、発音や咀嚼・飲み込みなど様々な機能を持った器官です。
見た目に特化してそれらの機能が損なわれることはいくらでもあります。
見た目が大切なことは重々承知ですが、やっぱり機能が大事です。
噛めない歯はダメです。
言ったことをやってくれない!!
そう思った方もいるかと思います。
しかし、医師にもそれを行わない理由というものもあります。
また見た目の話などでいうと、
『前歯を奥にひっこめたい』
という希望でも、
患者さんと医師の間で意思疎通が取れないこともあります。
理由は簡単で、
『何ミリひっこめたいか、決まっていない』からです。
患者さんからすると、
「一番きれいな場所にひっこめてよ!プロでしょ!」
と思われるのでしょう。
でも見た目の美しさというものは定性的なもので、
医師側で決めきれるようなものではありません。
医師は神様ではありません。
意外とこんな簡単な事実を、患者さん側も医師側も忘れてしまっていることがあります。
「私の言うことがすべて正しいのだから、いうことを聞きなさい!」
こんなことをいう医師がいると聞きます。
そんなわけないですよね。
こういう医師からは逃げたほうがよさそうです。
しっかりとあなたの意見を話して、
そしてそのことを真摯に受け止めてくれる歯医者でなければ
必ず治療は失敗します。
歯科医院に行く前にはこのことを覚えていてくださいね。