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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、矯正をしたり、子供の歯を治したりしています。
可撤式装置と固定式装置について、前回2回分の記事を書いていきました。
装置名から、装置を構成する部品の名前まで、横文字たくさんでしんどかったと思います。
今回はそれ以外を目的とした装置について考えてみたいと思います。
《加強固定装置》
歯の移動に際して抵抗を補強し、固定の喪失を防ぐ目的で用いる装置である
◎ナンスのホールディングアーチ
維持歯の近心移動を防止するための装置
装置の構造
●維持バンド
●主線
●レジンボタン
装置の適用時期
混合歯列期では保隙を目的として、永久歯列期ではエッジワイズ法の加強固定に用いられる
装着時の指導内容
●歯の移動時の抵抗を補強する装置である
●装着後、数日から1週間ほど発音や嚥下時に違和感がある
●口蓋のレジンボタン部に炎症が起きることがあるため、その際には担当医に連絡をとる
◎トランスパラタルアーチ
矯正線が口蓋を横切り、主に左右の上顎第一大臼歯を連結した装置で、大臼歯の捻転の改善、大臼歯の挺出防止に用いる
装置の構造
●バンド
●主線
装置の適用時期
混合歯列期から永久歯列期
装着時の指導内容
●歯の移動時の固定を補強する装置である
●装着後、数日から1週間ほど発音時や嚥下時に違和感がある
●舌にワイヤーの痕がつくが、痛みや発赤など炎症症状がなければ問題ない
いかがでしたでしょうか?
歯は動かした後、固定しなくてはいけないということをご存知でしたか?
移動させると、歯は周りの靱帯に引っ張られて、もとの位置に戻ろうとしてしまいます。
せっかく頑張って矯正したのに、そうなってしまってはがっかりですよね。
なので、動かした後に固定してしまいます。
矯正が終わっても装置を入れ続けるというのはしんどいことかもしれませんが、頑張ってほしいです!