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しらやま歯科クリニック

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矯正のお勉強⑨

こんにちは。

兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。

虫歯を治したり、矯正をしたり、子供の歯を治したりしています。

前回、あまり成人には向かない、機能的矯正装置について書いていきました。

なかなかイメージしづらい装置なので、すこししんどかったかと思いますが、いかがだったでしょうか?

今回はもっと子供に向けた矯正器具について解説していきます。

子供の歯で悩むことはたくさんありますが、僕の体感としては8割ぐらいは顎の骨が狭くて、歯がきれいに並ばずに…といった状況のお悩みが多いなと思います。

そういう時にはこれ!といった矯正装置です。

ではいきましょう!

拡大装置

狭窄歯列の改善の為に使用される矯正装置であり、歯の排列スペースの獲得を目的として使用されることもある

◎急速拡大装置

顎整形力により短期間(2~4週)に正中口蓋縫合を離開させることで上顎歯槽基底部を拡大する固定式の装置

1日に0.20~0.50mmの拡大を、患者自身もしくは保護者がスクリューのネジを動かすことで行い、拡大量の目安は6~7mmである

前方部の積極的拡大にはファンタイプのスクリューが使用される

拡大によって離開した正中口蓋縫合部の化骨形成が終了するまで長期間(3~6ヵ月)の保定が必要である

装置の構造

●維持バンド

●拡大スクリュー

●連結ワイヤー

装置の適用時期

正中口蓋縫合が化骨する18歳ころまで使用できるが、8~15歳時が最適といわれる

装着時の指導内容

●上顎の狭窄の改善を目的として、スクリューの顎整形力により正中口蓋縫合を離開させる装置である

●拡大スクリューは朝晩の調整が必要で、スクリューのサイズを超えない期間で調整する

●調整に伴い違和感もしくは痛みを感じることがある

◎クワドヘリックス

固定歯である上顎第一大臼歯の捻転を改善しながら側方拡大できる

拡大の機序は臼歯部の傾斜移動が主であるが、正中口蓋縫合の離開も期待できることから緩徐拡大と急速拡大の中間型として分類される

装置の構造

●維持バンド

●ワイヤー

装置の適用時期

混合歯列期から永久歯列期

装着時の指導内容

●上顎歯列狭窄を改善する装置である

●一定間隔で装置の調整が必要である

●矯正力の作用している歯は、数日から1週間ほど違和感ときには痛みを感じる

●舌にワイヤーの痕がつくが痛みがなければ問題ない

いかがでしたでしょうか?

狭い顎を広げる装置ですから、名前は拡大装置。

そのまんまの名前ですね(笑)

この装置は今の子供の半分以上には必要だといわれています。

将来の歯並びにとても効果的ですので、我が子の歯並びがなんだかきつそうな印象の方は一度相談に来てくださいね!

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