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こんにちは、白山です。
西宮市仁川駅の近くで、子供とお母さんの歯を治したり、地域のみんなの歯を予防するためにメンテナンスや矯正をしたりしております。
前回の記事の続きです。
赤ちゃんの歯は歯が生えそろう前から磨かなければいけないことは記述させていただきました。
ただ前回はガーゼで磨くところまで。
今回からは本題の通り、赤ちゃん歯ブラシを使っていきましょう。
赤ちゃん専用歯ブラシでの歯みがきのやり方
赤ちゃんに乳歯が生えてきたら、赤ちゃん専用歯ブラシを使ったケアに移行していきましょう。
持ち方は鉛筆を持つようにして、力を入れすぎないように注意しましょう。
力加減の目安は100~150g程度で、思った以上にやさしい力加減です。
料理の軽量ばかりがあるなら、一度押し当ててどれぐらいの力か、計ってみましょう!
磨くときも、力を入れてゴシゴシする必要はありません。
弱い力でも歯の汚れは十分に落ちます。サッと撫でてあげる、ぐらいの感覚ですね。
ブラシは4mm幅程度で動かすようにしましょう。
大きく動かすと時間は早く終わるかもしれませんが、のどを突く心配もありますし、雑になって赤ちゃんが怖がるかもしれません。
小さく、小さく、動かしましょう。(この辺りは大人も同じですね。)
歯の面にブラシを直角に当てて、歯茎がブラシで傷つかないように、人差し指で保護するようにして磨きます。
奥歯を磨くときには、歯ブラシを持っていない指で口の脇を広げ、顎や頬などに歯ブラシを持った手を固定して磨きます。
固定されることを嫌がる子も多いのでその場合はほどほどで。ただし、急に起き上がってのどを突かないように気を付けて!!!
最後に、もし歯磨き粉を使用しているのなら、ガーゼなどで余分な歯みがき粉を拭き取ったら完了です。
赤ちゃん専用歯ブラシの使用上の注意
基本的に赤ちゃんの歯磨きは、歯磨き粉を使わずに水だけでも大丈夫です。
赤ちゃんは自分で歯磨き粉をペッと吐き出すことができないため、飲み込んでしまいがちです。
なので、研磨剤や高濃度のフッ素は入れることができないので、歯磨き粉の効能自体高いものではないのです。
しっかりとした歯磨き粉を使うには、自分でうがいができる3才以降にしよう!
しかし、「ちゃんと磨けている自信がない!」という方は、歯磨き粉を使うことを否定しません。
ただ、専用の歯みがき粉を使って歯みがきしましょう。
では、歯磨き粉の選び方です。
泡立ちにくくやわらかめの、ジェルタイプの歯みがきを選ぶようにし、可能な限り赤ちゃん用・小児用の歯みがき粉を選ぶようにしてください。
赤ちゃん用や小児用の歯みがき粉には研磨剤が入っていないため、やわらかい赤ちゃんの歯を傷つけずにすみます。
赤ちゃんは口をすすげないので、歯みがき粉は少なめにつけることが大切です。
歯みがき粉に記載の容量などを参考に、歯ブラシに取りましょう。
大人にとって定番のミントの歯みがき粉は、赤ちゃんには刺激的なので使わないようにしてください。
また、歯みがきをする際には、決まった時間に磨くようにすると、赤ちゃんも習慣だと認識していきます。
時間帯をある程度決めて行いますが、赤ちゃんの歯みがきは1日1回程度で十分です。
虫歯が怖いからと磨きすぎないようにしましょう。
赤ちゃんに自分で歯ブラシを持たせて歯みがきに慣れさせる場合は、喉をつかないように注意をしてください。
喉をつかないようなストッパーの付いた歯ブラシを使うようにしましょう。
歯を磨く時間帯は?
歯みがきをする時間帯は、ガーゼで磨く場合、専用歯ブラシで磨く場合、どちらの方法でも寝る前が効果的です。
寝ている間はよだれの分泌も少なく、口中に菌が繁殖しやすくなります。
夜寝ている間に雑菌の繁殖を減らすためにも、なるべく寝る前に歯みがきをするようにしましょう。
ガーゼから専用歯ブラシへ移行する時期はいつ?
下の前歯2本が生えてきたら、ガーゼから専用ブラシに移行していきましょう。
月齢の目安としては8か月程度です。
1歳になると前歯が4本揃うので、この8か月~1歳の時期を目安にするとよいでしょう。
ただし、歯が生え始める時期には個人差があります。
遅いからといって心配しなくても大丈夫です。
歯が生えかけの時期は、ガーゼや綿棒で磨いても問題ありません。
嫌がって歯みがきできない…でも、大丈夫?
先ほども書きましたが、歯みがきしなくても、赤ちゃんはよだれが多く、虫歯菌に侵されにくいという特徴があります。
歯みがきが長時間になると、どうしても赤ちゃんがぐずりやすくなるので、ストレスを感じない程度に留めましょう。
赤ちゃんは神経質に歯みがきを徹底しなくても大丈夫なのです。
歯みがき用のガーゼ・専用歯ブラシの選びかた
歯みがきに使うガーゼは、蛍光剤などが使われていないものを選びましょう。
繊維は綿100%のものを使います。
赤ちゃんに使用できる布…と考えたら当然かもしれませんね。
使用するときには、人差し指に巻きつける程度の大きさにカットして使うと、誤飲などを防げて磨きやすくなります。
次は歯ブラシの選び方です。
専用歯ブラシといっても、さまざまなかたちのものがあります。
どのような歯ブラシを選べばよいのでしょうか。以下に歯ブラシ選びのポイントを挙げますので、参考にしてみてください。
・柄が握りやすいもの
・ブラシの毛先が長め
・毛質のやわらかいもの
・毛束が密集していないもの
・毛先の形は丸く細いものより、なめらかな処理がされているもの(カットはギザギザよりフラットなものがベスト)
・色のついたカラフルな歯ブラシ
赤ちゃんに歯ブラシを握らせ、歯みがき習慣に慣れさせるための歯ブラシを選ぶ方もいるでしょう。
その際には、赤ちゃんに握らせても問題ないものを選ぶようにしてください。
最初は磨くのではなく、お口に入れることを習慣づけさせるために持たせます。
そのため、持っていて楽しいカラフルな歯ブラシがおすすめです。
最後に、パパママたちにメッセージ
虫歯になってはいけませんので、しっかり磨き上げることは大切です。
でも子供の歯を奥歯まで磨くのは、本当に難しいです…。
プロである私たちでも、骨が折れることがあります。
なので、うまくできなくても、自分を責めないでください。
「今日は不機嫌な日だったー!しゃーない!明日がんばろ!」
ぐらいのテンションで、パパママ協力して楽しんでください。
磨かなきゃ!という気持ちよりも、遊びのひとつのように取り入れるのがコツです。
歌ったり、話しかけながら歯みがきをし、歯みがきタイムが楽しくなるようにしてください。
赤ちゃんの目線になると、むきになって歯ブラシを入れてくるパパママより、こんなご機嫌なパパママのほうが楽しくないですか?
歯磨き自体が、嫌なものになっちゃいます…
少しテクニック的な話をすると…
頬をポンポンと叩いて遊んだり、口などに触りながら、遊びの一貫のように歯みがきをしていくと、赤ちゃんはストレスになりません。
寝かせると嫌がる赤ちゃんは、寝かしながら身体を揺らしたりして寝姿勢自体に慣れさせます。
遊びの要素を取り入れるなら、例えば、いないいないばぁなどをして、寝かせ磨きに慣れさせましょう。
そして、磨いたあとには褒めることを徹底してください。
歯みがきを嫌がる赤ちゃんが多いので、歯みがき後は褒めて気分よくしてあげる習慣をつけると、だんだん歯みがきへの抵抗がなくなっていきます。
赤ちゃんでも褒められると機嫌がよくなりますので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
もしそれでも嫌がったら、赤ちゃんが歯みがきを嫌がったら、体勢に問題があるのかもしれません。
おっぱいをあげるときのように胸の前で抱っこしたり、膝の上に乗せるなど、赤ちゃんの落ち着く体勢を選ぶのが大切です。
日々赤ちゃんを歯みがきしながら、落ち着ける体勢を探っていけるといいですね。
まとめ
小さいころからの習慣づけが、そのあとの歯ブラシ習慣の礎となる場合もあります。
赤ちゃんのころから、できるだけ楽しい雰囲気の中で歯みがきをする習慣を身につけましょう。
よだれが多い時期は虫歯にはなりにくく、比較的赤ちゃんのペースに合わせて歯みがきをすることができます。
様子を見ながら、歯みがき嫌いにならないように、楽しい雰囲気の中で遊びの一環のようにして取り入れてみてください。
あなたと赤ちゃんが楽しんで歯磨きできますように。
また別のブログでも様々な歯の内容を発信しているので、よかったらそちらもご覧ください。