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こんにちは。
宝塚のとなり、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、子供の歯を治療したり、矯正をしたりしています。
さて、みなさん突然ですが、酸蝕症という病気を聞いたことがありますか?
あまり耳にしないかもしれませんが、実は虫歯や歯周病に続いて歯を失う原因として
酸蝕症(さんしょくしょう)というものがあります。
文字の並びから、どういうものか想像できますでしょうか?
酸によって、浸蝕された、歯の症状…
その通りです!!
日本人の4人に1人罹患していると言われ、最近では酸蝕症になる方が年々増加傾向にあると言われています。
罹患している方はとても多いんです💦
歯は想像以上に酸に弱いんです!
私たちが「すっぱい」と感じる酸性度の高い飲食物にさらされる頻度が多いと
いとも簡単に溶けてしまうのです。
歯の表面を被っているエナメル質は、リン酸カルシウムでできている人体で
最も硬い組織ですが強い酸に触れると表面のエナメル質は溶けてしまいます。
エナメル質が溶けてしまうと、その下にある柔らかい象牙質が
むき出しの状態になり、どんどんすり減ってしまいます。
こうした状態を放っておくと、冷たいものがしみる知覚過敏症になったり、むし歯が一気に進行したりするなど、さまざまなトラブルを引き起こすことになります。
でも、みなさん、歯や口の中が酸に弱いという事実はご存じなのではないでしょうか?
虫歯菌の出す酸で歯がやられると聞いたことはないですか?
では原因編です。
酸蝕症の原因は、体内から口のなかに酸が出てくることによる内因性の要因。
酸性度の強い飲食物を頻繁に口にするなど外因性の要因の2つに分けることが出来ます。
細かく書きますね。
内因性の要因には
胃食道逆流症、摂食障害(過食症、拒食嘔吐)、アルコール依存症などが指摘されます。
外因性の要因としては、
酸性度の高い飲食物や薬の過剰摂取が考えられます。
例えば、、・みかんやレモンなどの柑橘系のジュースや梅干し・アスピリンなどの酸性の薬剤・炭酸飲料、酢のドリンク、ワイン、などなど、、
飲料などはお好きな方なら毎日数回飲んでもおかしくないものばかりですよね。
酸蝕症の予防には酸が多い飲食物の摂取を減らすのはもちろんなのですが、、
酸が多い飲食物を口にした後、水でうがいをしたり、飲食した直後は歯磨きを避ける。
またフッ化物の塗布も効果的です。
お家でフッ素入り歯磨き粉や、フッ素ジェルを使用すると効果的です。
酸が多い物を飲食してはダメ!ではなく、酸蝕症という病気があることを知っていただき、
予防することで、 ずっとご自身の歯を残していきましょう!