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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、矯正をしたり、子供の歯を治したりしています。
開院したのが4月21日…
早いもので、もう4ヶ月経ちました。
開院したことのことはすごく覚えています。
鮮明に覚えているので、ついこの間のような気もするし、もう一年ぐらいやっているような気もします。
今回は歯に関しての情報はほとんどありません。
すこし思い出話に付き合ってください(笑)
歯に関しての情報が知りたいのであれば、虫歯に関しても矯正に関しても、色んな記事を書いていますので、ぜひご覧になってくださいね!
まずこの仁川の場所、物件を見つけ、契約を開始したのが去年の9月ごろです。
そのひと月前の8月に物件の情報が来て、内見しに行くことを即決しました。
もともと仁川という場所に縁があり、好きな場所だったので即決です。
まだこの時にはAKIRAさんという美容院が入ってらして、いろんな事情でこの場所から徒歩2分の場所に移転することを聞きました。
これは運命でしかないと感じ、その次の日には契約の用紙をFAXしました。
その後に周りの歯医者の状況などを調べました。
めちゃくちゃ多いですね(笑) びっくりしました(笑)
その中で、自分が持っているスキルの中から、仁川のみなさんに何が提供できるのかを考える日々が始まりました。
立派な、そして素晴らしい歯医者さんが多く並ぶ中で自分が何ができるか、何がしたいかを考えた時に、
【子供と子育てを支援する医院になりたい】
ということが真っ先に思い浮かびました。
シンプルに子供が好きだというのもありますが、医院予定地の周りを歩くと子供によく会います。
隣を流れる川では子供がパパママと水遊びをしています。
都会ではなかなか見れない景色がそこにあります。
この景色を守りたいなと思い、このお手伝いがしたいなと思いました。
この気持ちが今でも医院運営の原動力でもあります。
もちろんそれだけではなく普通の虫歯治療から、ある程度の親知らずの抜歯、そして小児矯正、成人矯正まで幅広くこなすことはできます。
開院するまでの9年間、さまざまな医院で働き、さまざまな学会に参加しましたから。
ただ一番大きな方向性としては、【子供と子育てを支援する医院】として決めました。
医院の内装や設計を考えるときも、そこを基準に考えましたので、親が落ち着く色と子供が楽しめる要素をちりばめました。
もし来院される機会がありましたら、そういう目で見ていただくと新しい発見があると思います。
壁の厚さから天井の色まで、1ミリ単位でこだわったつもりなので、ぜひ楽しんでくださいね。
話をもどして、そういう風に医院の場所決め、内装の決定などを去年の12月まで行っていました。
そして年が明けて、内装工事が始まり、細かい物品の決定など行っていきます。
あとはどんどん突き進んでいくだけ!自分の気持ちを盛り込んでいくだけ!
お金の問題、人員の問題…さまざまな問題がまだありますが、全てに最悪のケースを想定して、動いていましたのでちょっとぐらいのハプニングはなんのその。
むしろ楽しめるぐらいのテンポで毎日を過ごしていました。
みなさん、もうお分かりですよね。
コロナが来ました。
このタイミングか…。なぜ…。
毎日思いました。
医院の開院は止めることがほぼできないほどスピードが出ています。
むしろ突き進んでいくだけだ!と決めたのは僕ですから。
あらゆる最悪のシチュエーションを考えていたつもりでしたが、これは予想だにしませんでした。
2月に入り、スタッフも決まり、練習が始まります。
みんなでどのように動けば一番効率がいいのか、患者さんに喜んでもらえるのかを、患者役とスタッフ役に分かれて何度も練習します。
この時に「非常事態宣言が出るかどうか」という話が上がります。
安倍首相は出さないとおっしゃっていましたが、少なくともそれほど事態は深刻化しているというのが分かります。
練習に没頭し、目を背けていた事実を突き立てられます。
この時期はいろいろバタバタしていた記憶がありますが、もしかしたらこの現実から逃げたくて、わざと忙しくしていたのかもしれませんね。
ただ、非常事態宣言が出て、人の動き、経済の動きが全てストップすると開院自体失敗に終わるのは目に見えています。
頼むから出さないでくれとねがうばかりでした。
4月に入り、開院まで1か月を切ります。
準備も練習も順調で、あとは内覧会というイベントを行い、地域の人に知っていただく。
これが開院までの最後の大仕事になります。
専門の業者も入れて、この内覧会の準備もできています。
…そして、「非常事態宣言」が出されました。
非常事態宣言のなか、人を集めるイベントでもある内覧会など行うことはできません。
業者さんに無理を言って、このタイミングで行うことはキャンセルさせていただきました。
開院日自体を変えることは保健所、厚生局の関係で難しいので、それは予定通り4月21日にします。
ただ従業員はそのまま出勤させるわけにはいかないので、半数の出勤をお願いしました。
当日、4月21日。
半分のスタッフとともに開院します。医院としては、記念すべき大事な一日です。
事前予約などもキャンセルが相次ぎ、朝予約を確認すると0件でした。
そりゃそうですよね。
人の動きも止まっている、そして内覧会もしない中の開院なので特に認知もされていない。
誰もいない場所でこっそりと開院したようなものですから、だれも来ません。
理屈はわかりますが、それでも何人かは予約が入るかなと思っていました。
自分の甘さに嫌気がさします。
でも、来てくれたんです。
開院して2時間後、女性が一人。
電話もなく、飛込での来院だったので、全員びっくりしたと思います。
あれだけ練習していたのに、びっくりと嬉しいが相まって、連携はグダグダでした。
ほんとうにうれしかったです。
もう無理なのかなと少し思っていましたから。
この地域の役に立てることがあるんだと、思いました。
今では一日15人程度来ていただいています。
もっと増えていくと一人一人に使うことができる時間はシンプルに短くなっていきます。
効率よく動く必要がありますし、そうならなくてはいけないと思います。
しかし、気持ちはちゃんと込めなければいけない。
気持ちの入っていない効率性は、作業です。
これは良くない。
来てくださった方全てに対して、初めて来てくださったあの時の気持ちそのままに対応していく覚悟があります。
何年も、何年も。
最後までよんでいただいてありがとうございました。
思いで話とこれからの覚悟の話でした。
他にもマスク問題、消毒薬問題…さまざまな問題がありましたが、それは今度の記事で。
これからもがんばりますね!