ブログ
Blog
Blog
こんにちは、白山です。
西宮市仁川駅の近くで、子供とお母さんの歯を治したり、地域のみんなの歯を予防するためにメンテナンスや矯正をしたりしております。
前回の記事では、なぜ虫歯になるのかを書いていきました。
ポイントは感染で、虫歯も立派な感染症です。
感染を止めるためには、感染源になるばい菌を除去しなくてはいけないので、削ることになるということです。
そこで問題になるのが、空いた穴をどう埋めるのか、という点ですね。
前回書いたように、4つの詰め物の種類がありますが、それぞれ全く違うものです。
つまり、それぞれにメリットとデメリットがあるということですね。
そのメリットデメリットをしっかり理解したうえで、どれが自分に一番いいのか考えていきましょう。
では早速それぞれメリット、デメリットを書いていきます。
虫歯の穴を埋めるのに最適な材料は?
プラスチック
メリット
一番のメリットは保険で白くできることでしょう。今は見た目にこだわる方も多いので大変なメリットだと思います。
また、科学的に接着するため、やり方にもよりますが比較的取れにくいです。
虫歯の穴にプラスチックの元を流し込んでいくイメージなので、虫歯のみを削り治療ができるので、歯を削る部分を少なくできます。
そしてただ『削って埋めるだけ』なので一回で処置が終わります。
デメリット
今は開発も進み強度も増してきていますが、やはりそこはプラスチックです。欠ける可能性はあります。前歯の先端にちょこんとつけるような治療は半年ぐらいで欠けてしまうことも多いです。
また、できる場所が限られています。基本的に奥歯はできない可能性があります。
器具が入らなかったり、指が届かなかったりするからですね。
金属
メリット
金属の圧倒的なメリットは壊れないことです。毎日いろいろな温度の食べ物を自分の体重ぐらいの力をかけて噛むという劣悪な環境に耐えるのはなかなかできることではありません。
(まれに変形することはありますが…)
歯型を取り、模型を作ることさえできればどの場所でもできるというのも利点ですね。
どんな状況にも対応してくれるのは、患者さん側も歯科医院側も安心ですし、頼もしいです。
デメリット
まずは銀色に光るということ。ここはどういうテクニックを使っても金属を使う限りは鈍色に光ります。どうしようもないですね。
そして歯型を取って技工士さんに作ってもらうという工程を挟むので、2回かかります。
また科学的に接着することはできません。ですから取れてしまう可能性が高いのです。約5~10年で取れると言われています。
最後に金属というものは基本的に菌が付着しやすいという性質があるため、虫歯になりやすかったりもします。金属が取れてしまった後の歯を見てみるとだいたい虫歯ができています。
セラミック
メリット
プラスチックよりももっと自然で透き通るような白さなので、近くで見ても歯と見間違えるほどです。
そして表面が、陶器の様につるつるの特徴を持つので、虫歯になりにくいです。イメージとしては陶器についた汚れはさっと水を通すだけで取れるような感じです。
また、プラスチック以上に科学的に接着できるため、なかなか取れないです。
歯型を取って作成するため、どの場所でもできるといって間違いないでしょう。
デメリット
やっぱり歯型を取るので2回かかります。少しめんどくさいですね。
ただ最大のデメリットは保険が効かないことです。自由診療になるので、高額な治療になりがちです。
小さいセラミックの詰め物であれば4万円前後。
大きなセラミックのかぶせになると10万円を超えてくることも珍しくありません。
セメント
メリット
虫歯を削って、詰めてちょっと待ったら終わりなので、すぐ終わります。
もちろん一回で終わります。
色は灰色ではありますが、まあまあ白いです。ただ自然な歯のような白さかといわれると間違いなく違います。
デメリット
とても欠けやすいです。そして取れやすいです。
それだけモノとして強度が低いため、虫歯になりやすいという性質もあります。
ですからセメントは乳歯に使うもので、治療を頑張れる大人の人はやるべきではありませんね。
いかがでしたか?
もしこれから虫歯の治療をされるかたがいらっしゃったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ただ最後に一つ。
いかなる材料も絶対にかなわないものがあります。
それはご自身の歯です。
どう治療するかも大切ですが、まずは歯を失わないようにするにはどうするかを一緒に考えていきましょう。
あなたの歯に健康が灯りますように。
また別のブログでも様々な歯の内容を発信しているので、よかったらそちらもご覧ください。