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こんにちは。
宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、子供の歯を治療したり、矯正したりしています。
さて、今回はインビザラインというマウスピース矯正についてのお話。
しらやま歯科クリニックは開院して7ヶ月が経ちました。
その中で、いま続々とインビザラインを終えてきれいな歯並びになっている方が増えてきているので、このような記事を書こうと思います。
マウスピース矯正はマウスピースをはめていれば矯正できるという、メリットたくさんの治療になります。
しかし、一日何時間ぐらい付けなくてはいけないのか、もしその時間を守れなかったらどうなるのかをあいまいにしたまま、治療を開始する医院が多いと聞きますので、
もし今迷われている方は参考にしてほしいなと思います。
まず前提として、インビザライン治療のマウスピースは取り外しが可能な装置です。
ただし、一日中24時間使用する訳ではありません。
基本的には食事や飲食の際にはマウスピースを外して頂き、食後に歯磨きをしてからマウスピースを装着するのが理想的です。
実際にマウスピースを使っていただくと、しゃべりにくいと感じる方もいらっしゃいますし、食事以外の時間でも必要に応じて外して頂くことが可能です。
当院の場合、1日平均20時間以上の使用を患者様には推奨しています。
大事な発表があったり、場合によっては就職のための面談など、マウスピースは目立たないといってもそれをはずして過ごしたい時間がないわけではありません。
そのような場合にはマウスピースを外して過ごして頂き、大切な用事が終わったらマウスピースを装着していただくようにしております。
また、時には友人と食事に出かけられて楽しい時間を過ごしているうちに3,4時間があっという間に過ぎてしまうということもあるかもしれません。
その程度の時間であればマウスピースを外して過ごして頂くことはほぼ問題がありません。
あくまで平均20時間以上の使用を推奨していますので、用事がない日には頑張ってマウスピースを長時間使用していただくことで十分にリカバリーが可能です。
もし忙しい日が続いて平均20時間を使用できなかったらどうなるかとの質問を頂くことがあります。
そのような場合には、通常1週間〜10日使用して頂く予定のマウスピースの使用期間を、2週間程度に延長することで対応することが可能です。
歯が所定の位置まで完全に移動しない状態で次のマウスピースに進まれると、歯とマウスピースが適合しないため予定通りの移動が行えなくなります。
そのような事態を避けるため、日頃から出来る限りマウスピースは長時間使用していただくよう患者様には説明しております。
インビザライン治療ではマウスピースを装着している時間は、マウスピースから発生する力で歯が所定の場所に移動し続けていますが、マウスピースを外している時間は、歯は少しずつ元々の場所に後戻りしていく性質があります。
そのため、長時間マウスピースを外したままにしておくと、せっかく移動した歯が元の位置に戻ってしまうことでマウスピースと歯の適合が悪くなり予定通りに歯の移動が起こらなくなってしまいます。
インビザラインでは移動計画に合わせたすべてのマウスピースを作ってから治療が開始されます。
ですから、治療の途中で歯とマウスピースの適合が悪くなるとそれ以降のすべてのマウスピースは使用できなくなってしまいます。
そのような事態になった場合には再度治療計画をその時点の状態から立て直して、すべてのマウスピースを再製作することになります。
当院では、そのような場合でも追加の料金は頂きませんが、計画を立案しマウスピースを再制作するには1〜2ヶ月の時間が必要です。
この過程を繰り返すと治療期間はどんどん延長していきますし、患者様本人のモチベーションも下がってしまい、ますますマウスピースを使うのが面倒になってきます。
誰にとってもいい状態ではなくなってしまうので、出来る限り一日20時間を覚えてもらえると嬉しいなと思います。
いわゆるワイヤーを用いた矯正に比べて、ある程度簡便に、そして短期間に終わるというのもインビザラインの特徴であり、大きな利点です。
せっかくこの治療を選ばれたのですから、この利点を最大限に生かせれるようにお願いできたらと思います。