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しらやま歯科クリニック

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歯石はなぜ取ったほうが良いの?後編

こんにちは!

宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。

虫歯を治療したり、子供の歯を治したり、矯正したりしています。

今回の記事は、「歯石はなぜ取ったほうが良いの?」の後編になりますので、

前編を読んでいない方は先にそちらの方を

是非読んでくださいね。

前編のあらすじ

歯石という単語はかなり一般化しており、

知っている方の方が多いのではないでしょうか?

 

そして歯石そのものはあまりわからなくても

それが良いモノではなく、除去すべきものである

というイメージも持っている人が多いと思います。

 

ではなぜ取るべきなのかについては、

詳しくは前編で!

今回は「実際に撮った後に起こること」から

解説していきましょう。

 

歯石除去後に起こること

知覚過敏で歯がしみる

歯茎の中の歯石除去や、外科的に歯石を取ると

急に歯茎が引き締まり歯がしみるようになります。

これは歯に歯石が付いていたことによって歯周病が進行し、

歯の周りの骨が溶けてしまったことが原因です。

歯石を取る前は歯石や汚れで根の周りが覆われていましたが、

歯石を取ることによってお口の中に直接、歯の根の部分が露出してしまうため、知覚過敏になります。

一見悪いことが起きたように感じますが、

悪いことが悪いもので隠されていただけなので、

しっかり治療を行う過程では仕方がないものと言えます。

対処方法

知覚過敏を起こした歯には

プラークを付けないように丁寧に歯を磨くと

唾液中のミネラルが歯の表面を固くしていきます。

また、フッ素塗布や知覚過敏用の歯磨き粉を使うと

早くシミが止まります。どうしてもシミが取れなくて、

痛みが続く場合は神経を取る処置をすることもあります。

歯茎が引き締まって歯茎下がりが起こる

深い場所にある歯石を取ると

歯茎が引き締まり、下がったように見えます。

歯石によって歯の周りの歯茎が腫れたり、

骨の周りの骨が溶けてしまっていたので、

歯石を取ることによって腫れていた歯茎が引き締まり、歯茎が下がります。

対処方法

この状態が正常な状態です。

この状態を維持するように今後は歯石を溜めないようにします。

また、極端に歯茎が下がってしまった部分が気になるようであれば歯茎を移植する方法もあります。

重度の歯周病の方は歯が揺れる

歯周病が重度の方は歯石を取ると

歯が揺れてくることがあります。

これは歯に歯石が大量につくことによって、

歯石で歯がつながっていたため、

歯石を取ることによって一時的に歯周ポケットが開いてしまうことで起こります。

対処方法

2週間ほど経っても揺れが止まらないようであれが、

歯科用の接着剤で固定します。

また、被せものを繋げることによって揺れを止める場合もあります。

3日間は献血をしない

日本赤十字社のHPには

「出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)に関しては、抜歯等により口腔内常在菌が血中に移行し、

菌血症になる可能性があるので治療後3日間は、献血をご遠慮いただいています。」

と記入されています。

対処方法

赤十字社の指示通り献血はしないでください。

お口の中は細菌が多い場所です。

歯周病で出血がある方は常に血管を通して、細菌が体の中に入っています。

歯石の付きやすい場所

下の歯の前歯の裏

下の歯の前歯の裏には

舌下腺という唾液を作る器官の出口があります。

前歯の裏にプラークがあると唾液の成分で直ぐに歯石になってしまうので、

歯石が付きやすくなります。

その代わりその成分のおかげで歯が溶けても、

直ぐに石灰化するので、虫歯にはなりにくい場所です。

上の歯の奥歯の頬側

上の歯の奥歯の頬側には耳下腺という唾液を作る器官の出口があります。

そこにプラークが残ると直ぐに唾液の成分で歯石になってしまいます。

出血がある歯周ポケットの中

歯石の成分の一つは血液です。

歯茎から出血がある方や、歯周ポケット内に出血がある方は

血液と唾液とプラークが結びついて歯石になります。

この歯石は特に歯周病を悪化させる細菌の住みかを作ります。

噛んでいない歯の表面

歯は噛むことや食べ物が擦れることによって、

汚れやプラークが落ちる部分もあります。

噛む相手がいない歯や機能してない歯は、歯の表面に歯石が付きやすくなります。

歯石の予防

毎日プラークをしっかり落とす

歯石は唾液、プラーク、血液から出来ています。

唾液は体や歯に取って欠かせないものです。

しかし、プラークは歯磨きとデンタルフロスを正しい使い方で行えば防ぐことができます。

プラークは24時間で作られ、48時間で歯石になります。

毎日プラークを残さないブラッシングをマスターすることが歯石予防の方法です。

 

出血のない歯茎を保つ

歯周病で歯茎や歯周ポケット内に出血があるとそれが歯石になっていきます。

歯周ポケット内の出血は自分では気づきにくいもので、

この出血が歯周病菌の活発度合いも示しています。

出血のない健康的な歯茎を維持することで、歯石を予防できます。

歯の表面をツルツルにする

歯の表面に傷があったり、

ざらざらしていると歯石が付きやすくなります。

研磨剤の粒が大きな歯磨き粉など使うと歯石が付きやすくなります。

お勧めの商品は美白用歯磨き粉のライオンブリリアント・モアなど、

歯の表面をツルツルさせる効果のものが有効です。

また、歯医者で歯石除去後にリナメルトリートメントを行い歯の表面の傷を修復させると歯石が付きにくくなります。

きれいな歯並びは歯石も防ぐ

歯石が付きやすい下顎の前歯は、

歯並びが悪くなりやすい場所でもあります。

歯周病になると歯が動き、特にこの部分は歯が重なり合う場所でもあります。

できることなら部分矯正で前歯の歯並びを治すことで歯石が付きにくくなります。

 

電動歯ブラシは歯石を防ぐ効果あり

最新の電動歯ブラシは歯石の原因である歯垢を取り除く効果が高いものがあり、

電動歯ブラシをうまく使えば手で磨くより歯垢を効率的に落とすことができます。

歯石は口臭の原因となる

歯石は細菌の住みかになっていて、

歯周病の原因です。

歯周病になると歯茎の腫れ、出血、口臭などが起こります。

特に歯茎の中の歯石は歯周病を悪化させ、強い口臭を引き起こします。

まずは、歯石をしっかり取り、その後は再度つかないように定期的に除去して歯周病を予防していく必要があります。

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