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こんにちは。
宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、子供の歯を治療したり、矯正したりしています。
前回の「ディスキングの目的1」については見ていただけたでしょうか?
まだの方は申し訳ありませんが、そちらからご覧になることをお勧めします。
多分、この記事から読んでも、
さっぱり意味が分からないと思います…ww
矯正についてもっと詳しく知りたいという方が
この記事を読んでいると思いますので、
ぜひ前回の記事からお願いします。
さて、今回も前回から引き続き、
ディスキングの目的やディスキングのやり方について書いていきます。
ディスキングの目的に関しては
前回の記事でおおよそ終わりなのですが、
今回からはもう少し詳しく掘り下げていこうと思います。
では早速行きましょう!!
ここまでディスキングの概要や特徴などを説明してきましたが、
ここではどのような器具を使って施術するのかについてお話します。
歯を削ると聞いて尻込みする人もいるかもしれませんが、
使用する器具などを知ることで安心安全な治療であることを理解してください。
歯を削ると聞くと
虫歯治療などでよく見かけるエアータービンなどのドリル系を思い浮かべるかもしれませんが、
ディスキングでは専用のヤスリも使用します。
施術方法としては
歯間に専用のヤスリを入れて
削る量を確認しながら往復させながら削っていくのです。
非常に細くて小さなこのヤスリは
弓鋸のような形状をしていて、
手動と電動の2種類があり必要に応じて使い分けられています。
ディスキングでもエアータービンが用いられることがありますが、
虫歯治療に使用されるバーとは
比べ物にならないほど細いバーで削っていきます。
バーは削る量にあわせて最適な太さのものが選ばれ、
削るときも虫歯治療のときのようなほぼ不快な音は出ません。
その他の器具としてディスクと呼ばれる円盤状の専用器材もあり、
歯と歯の隙間に挟み込むことで切削してきます。
ヤスリやバーに比べて大きいため、
最近では他の歯に当たらないように保護カバーがついているものも導入され始めてきました。
健康な歯を削るディスキング治療を施すと聞かされた患者さんの多くは、
矯正のためとはいえ大丈夫なのかと心配します。
削り過ぎないかということがもっとも多い懸念ですが、
実際には慎重に削る量を確認しながら
少しずつ削っていくため問題となった症例はほとんどありません。
虫歯になりやすくなるのではとの心配もありますが、
充分なエナメル層を残すように
コントロールすることで影響は出ないことが確認できているのです。
もうひとつの懸念は「しみやすくなるのでは」というものがありますが、
これも虫歯と同様にきちんとコントロールされたディスキングでは心配がありません。
それでも、矯正処置をした場合は口腔内環境バランスが崩れる可能性も否めないため、
サリバテストと呼ばれる唾液検査をすることがあることも覚えておいてください。
ディスキングの優位点は
何といっても抜歯せずに矯正治療ができることですが、
歯を削ることで歯の大きさを調整できるのも魅力です。
噛み合わせに不具合を生じていなくても、
前歯の不揃いなどで精神的な悩みを持っている人にも
有効な審美施術であることを知っておいてください。
いかがでしたか。
今回は歯自体を削る矯正であるディスキングについて説明してきました。
ディスキングは審美性と機能性の双方を改善することが可能な矯正施術ですが、
やはり向き不向きの症状があることは否めません。
ここでお話しさせていただいた内容が、
歯を矯正したいと思っている人やディスキングについて知りたい人に少しでもお役に立てたなら幸いです。