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こんにちは。
西宮市仁川町で歯医者をしているしらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子供の歯の矯正をしたりしています。
さて、今回は歯周病の話。
歯周病を効率よく改善するための5つの具体的な方法をご紹介します。
歯周病は、成人の8割以上が何らかの形でかかっていると言われる、非常に身近な病気です。初期段階では痛みもなく進行するため、気づいたときには「歯がグラグラする」「歯ぐきが腫れている」「口臭がひどくなった」といった深刻な状態になっていることも少なくありません。
ですが、正しい方法でケアすれば、進行を抑え、健康な状態に戻すことも可能です。
それでは早速、効率よく歯周病を改善する5つの方法を解説していきます。
歯周病の原因は、歯と歯ぐきの間にたまる**歯垢(プラーク)**です。プラークは細菌の塊で、これが炎症を引き起こし、歯ぐきや骨を溶かしてしまいます。
最も大切なのは、このプラークを毎日の歯磨きでしっかり取り除くことです。
歯と歯ぐきの境目を意識する(歯周ポケットの清掃)
力を入れすぎない(歯ぐきを傷めてしまいます)
歯ブラシは毛先が広がったら交換する(1ヶ月が目安)
毎回最低でも2~3分かけて磨く
フロスや歯間ブラシも併用する(歯ブラシだけでは届かない部分も清掃)
多くの方が「磨いているつもり」で済ませていますが、「正しく磨けているか」が重要です。歯科医院で一度ブラッシング指導を受けてみるのもおすすめです。
どんなに丁寧に歯磨きをしていても、100%プラークを落とすことは不可能です。特に歯石になってしまうと、自分では除去できません。
そのため、**3〜6ヶ月に一度は歯科医院で定期検診とクリーニング(PMTC)**を受けましょう。
歯石の除去(スケーリング)
歯周ポケットの状態チェック
細菌バランスの改善
ブラッシング状況の評価とアドバイス
歯科医院でのケアは、歯周病の早期発見・早期治療に繋がり、重症化を防ぎます。忙しくても、最低年2回は受診する習慣をつけましょう。
歯周病は生活習慣とも深く関係しています。特に次のような習慣は、歯周病の進行を早めてしまう要因です。
喫煙者は非喫煙者の2~7倍歯周病が悪化しやすいと言われています。
タバコは血流を悪くし、歯ぐきの抵抗力を低下させるため、炎症が治りにくくなります。
禁煙することで、歯周組織の回復力も高まり、治療の効果も上がります。
糖分が多い食品のとりすぎ → プラークが増えやすくなる
栄養バランスが偏る → 免疫力の低下
ビタミンCやたんぱく質をしっかりとり、身体全体の健康と免疫力を保つことが、歯周病の改善にもつながります。
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」が深くなり、そこに汚れや細菌がたまりやすくなります。
軽度であれば、スケーリング(歯石除去)と丁寧な歯磨きで改善できますが、中等度以上になると歯科医院での専門的な処置が必要です。
SRP(スケーリング・ルートプレーニング):歯周ポケット内部の歯石除去
歯周外科処置:深いポケットへの直接的な清掃
歯周組織再生療法(必要な場合)
自覚症状が少ないため、進行してから受診される方も多いですが、ポケットが深くなる前に処置すれば、抜歯を回避できるケースが多いです。
歯周病は「完治する病気」ではなく、「コントロールし続ける病気」と言われます。
一時的に症状が改善しても、油断するとすぐに再発してしまうため、毎日のセルフケア+歯科医院での定期的な管理の継続が何より重要です。
歯科医院と相談し、自分のリスクに合ったケアを続ける
症状の再発を早期にキャッチして対処する
口の中の状態を「見える化」する(歯周ポケットの数値や写真)
歯科医師や歯科衛生士と一緒に「継続できる仕組み」を作ることで、長期的に歯周病の悪化を防げます。
方法 | ポイント |
---|---|
1. 正しい歯磨き | 歯と歯ぐきの境目を意識/フロス・歯間ブラシの併用 |
2. 歯科での定期クリーニング | 3〜6ヶ月に一度のメンテナンス |
3. 生活習慣の見直し | 禁煙・栄養バランスの良い食事 |
4. 歯周ポケットの治療 | SRPや外科処置で根本から改善 |
5. 継続的な管理 | 歯科との二人三脚での予防と早期対応 |
歯周病は静かに進行する分、日頃の習慣がとても大切になります。
「もう少し早く治療していれば…」と後悔しないためにも、今日から一歩ずつ始めてみましょう。
当院では、歯周病の進行状況に合わせたオーダーメイドのケアプランをご提案しています。
西宮市仁川町周辺で歯ぐきの不調やお口のトラブルが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。