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こんにちは。
宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、子供の歯を治療したり、矯正したりしています。
さて、今回は「子供の歯、大人の歯」ということで、
生え変わりなどの歯の成長に関して解説していきたいと思います。
みなさん、夏本番ですね!
毎日暑い日が続きますが、
体調いかがお過ごしでしょうか?
お子様がいらっしゃるご家庭は夏休みに入り、保護者の方はますますお忙しいかと思います。
お子様と過ごす時間が増えるこの時期、
ご家庭でのお食事や間食が多くなると思いますので、
仕上げ磨きの際などにぜひ今一度、
お子様のお口の中をじっくり観察してみましょう!
「生え変わっているのは知っているんだけど、
そういえばうちの子、あと何本子供の歯が残っているんだろうか…」
そう思ったことはありませんか?
完璧に把握されている方のほうが少ないと思います。
小学校高学年になると、なかなかそれどころではないイベントが目白押しですから
お口の中の健康は少し後回しになりやすいですね。
では本題に参りましょう。
まずは子供の歯、乳歯について。
個人差はありますが、
一般的には生後半年から下の前歯二本が生え始め
2歳半から3歳ごろにすべての乳歯が生えそろいます。
この時、すべての歯の数の合計は20本で、
右上、左上、右下、左下にそれぞれ5本ずつ並んでいることになります。
大人の歯、永久歯については
5~6歳ごろから生え変わりがスタートします。
最近では生え変わりが遅くなってきている傾向にあるので、
7歳ごろから生え変わることもざらにあります。
これも問題ありませんので安心してください。
そして、一般的には下の真ん中の前歯が一番初めに生え変わります。
最終的に第二大臼歯(12歳臼歯)が12~13歳ころに生えてきて、
しっかりと嚙み合うことで永久歯列が完成します。
もちろん、永久歯への生え変わりの時期や順番にも個人差は見られます。
ある程度はパターンがあるのですが、
「まさかこの歯がこのタイミングで!?」と僕たちが驚くような
生え変わりの順番になることもあります。
稀ではありますけどね(笑)
この時期に見られる注意点や、
よくご質問いただく内容についてまとめていきます。
これは発育空隙といって、
永久歯が生える時期が近づくと顎が成長し、
そのために発生する隙間と考えられています。
乳歯よりも永久歯の方が大きいため、
この隙間がある方が歯並びがきれいになりやすい、と言われています。
上の真ん中の前歯が生える時期は、
左右の歯に隙間が見られ、
「ハ」の字に中央が開いて生えてくることがあります。
これはみにくいあひるの子時代と言われ、
通常はその後生えてくる両端の永久歯(真ん中から数えて2番目、3番目)が生えてくるに従って
徐々に真ん中に押されて隙間が無くなっていくため、
多くの場合は治療などせず様子を見ても問題はありません。
乳歯が揺れていて
もうすぐ抜けそうであれば心配はいりませんが、
乳歯がなかなか抜けそうにない場合は、
乳歯が邪魔をして永久歯が正しい位置へ萌出できなくなり、
その後の歯並びに影響してくることがありますので、
歯科医院へ来院して乳歯を抜歯した方が良い場合があります。
このような場合はぜひ、当院にご相談ください。
ただ基本的には、上下の前歯は顎の骨が小さく
歯の生えるスペースがないため、内側など乳歯とは別の場所に生えてしまい、
結果的に乳歯が抜けづらくなっていることが多いです。
なので、残された乳歯を抜いても大きく歯並びが改善しないケースのほうが多いです。
乳歯が抜けてから半年くらいは、
様子を見ても問題ない場合がほとんどです。
抜けた部分の歯茎をよく観察して、
膨らんでいたり薄く歯が透けて見えたりする場合は、
間もなく生えてくると思われます。
なかなか永久歯が生えてこない場合は、
埋伏と言って生えてこないケースや、
先天性欠如と言ってもともと永久歯が存在していない場合もあります。
生まれつき歯が少ないということですね。
一定の生え変わりの時期を過ぎても生えてこない場合は、
歯科医院に来院してレントゲン撮影を行い、
永久歯があるのかどうか調べてみる必要があります。
一般的には、
乳歯と比べると永久歯は少し黄みがかかっていますので心配いりません。
良く勉強されているお母さんが多いので、
生まれつき歯の色がおかしい病気がある、という存在を知っている方が多いです。
なので、生えてくる永久歯が少し黄色っぽいと
気にもなるし、少し怖くなってしまいますよね。
歯の色がおかしく、それが病気である場合は
「ちょっと色が気になるな…」のレベルではありません。
どう考えてもおかしい色であることが多いです。
なので上のようなニュアンスのある色の場合は
そこまで心配する必要はありませんので
安心してくださいね。
生え変わりの時期は、
乳歯と永久歯が隣り合っていますから
永久歯の方が余計に黄色く感じてしまいますが、
永久歯が生えそろうと気にならなくなります。
6歳前後で生えてくる第一大臼歯は、
永久歯の中でも一番虫歯になりやすい歯です。
乳歯列の一番奥に生えてくることで、
お子さん自身も親御さんも、
生えてきているのに気づいていない事が多いです。
生え始めは歯ブラシがしっかり当たりにくく、
歯の溝も深くて複雑なため、
清掃が不十分になりやすいとの理由があります。
一番歯磨きが必要な歯が幼い時期に、
しかも一番歯ブラシが当たりにくい奥から生えてくるというのは
なかなか酷な話ですね…。
また、生え始めてお口の中で歯の一部が見えてから、
全部が生えるまでに時間がかかるため、
歯ぐきが一部被っている間に虫歯になる事もよくあります。
第一大臼歯は、
「かみ合わせの鍵」とも言われる歯で、
永久歯の中でも一番噛む力が強く、歯並びやかみ合わせにおいて、
乳歯列から永久歯列に交換していく上で重要な位置を占める歯です。
この時期に、しっかりとお子さんのお口の中を観察して第一大臼歯の虫歯をしっかりと予防しましょう!
乳歯から永久歯への生え変わりの時期は歯磨きも難しく、
第一大臼歯に限らず生えてきたばかりの永久歯は虫歯になりやすい状態です。
また、今後の歯並びにも大きく影響する時期でもあります。
お子さんの仕上げ磨きは、一般的には小学校低学年までと言われていますが、
中学年以降も永久歯が生え揃うまでは保護者の方がお口の中を観察し、
仕上げ磨きをしてあげた方がよいでしょう。
虫歯の早期発見にもつながります!
乳歯・永久歯の確認、
虫歯の有無、
しっかり歯磨きができているかのチェックを行い、
お子様に難しい糸ようじを使用して虫歯を予防しましょう!
またしらやま歯科クリニックでは、
お子様のメンテナンスも行っております!
上記に関する事以外のご質問、
歯磨きの仕方、
歯並びに関してなど、
気になることは何でもお気軽にご相談ください。
私たちと一緒に、大切なお子様の歯をしっかりと守りましょう!