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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、矯正したりしています。
今回はコロナでたくさん生活が変わった私たちについての話です。
いまではあまりテレビでも話題の第一線からは外れ、なんだかなかったかのようになっています。
しかしもちろん今でもまだコロナになり、悩んでいる人はいます。
それと忘れてはいけないのが、私たちの生活習慣が完全に変化しました。
その名残が今でも残っています。
歯科の観点から、少しまとめてみましょう。
①マスクと顎関節症
新型コロナウイルスの影響により、顎関節症に悩む人が世界規模で増加しているようです。
感染予防のために、毎日四六時中マスクをしなくてはならないことが関係しているのです。
マスクをすると自分の表情が相手に見えにくいので、表情をつくらなくなります。
会話をする機会も少なくなり、声を出すときもあまりお口を動かしません。
マスクの下のお口やあごには知らないうちに力が入り、緊張状態です。
この状態がじつはあごに負担となっています。
リラックスしているとき、上下新の歯はくっつかず少しすき間が空いているのが理想なのですが、
緊張すると軽く歯が合わさります。
これはTCH(歯列接触癖)といって、あごまわりの筋肉や関節円板に悪影響を及ぼし、顎関節症の一因となります。
実際、顎関節症の人の52%がTCHの習慣をもっていわれます。
また、マスクをしていると息がしづらいですし、マスクで覆われた部分が息で蒸れます。
それを解消するため、無意識のうちにあごを前に突き出してマスクと顔のあいだにすき間をつくることがあります。
こうしたふだんとは違うあごの動きも、あごの筋肉あお傷めて顎関節症につながります。
なので、マスクを外したときにはゆっくり口をゆっくり開けて、こわばった筋肉をリラックスさせてあげましょう。
②マスクによる口呼吸
また、口の中の温度が高いと病原菌が増殖しやすい環境になってしまいます。
二つの意味で病原菌が増殖しやすく、感染症にかかりやすくなります。
ほかにも口呼吸のデメリットは、
カゼをひきやすい、
酸素の摂取量が減る、
睡眠無呼吸症候群をまねきやすいなどあげられますが、なんといっても大きいのが
「むし歯や歯周病、口臭のリスクになること」です。
そうならない為にも鼻呼吸に切り替えましょう。
とくにお子さまの口呼吸が増えています。
硬いものを食べない、よく噛まない、口呼吸がくせになっていると、お口周りの筋肉である口輪筋の筋力が低下してしまいます。
口輪筋の筋力が落ちるとさらに「ポカン口」がくせになるため、悪循環になりやすくなります。