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しらやま歯科クリニック

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「唾液腺はどんな種類がある?」

唾液腺(さりえん)は、唾液を分泌する器官であり、口腔内の潤滑や消化、食物の咀嚼を助ける重要な役割を果たしています。人間の唾液腺はいくつかの種類があり、それぞれが異なる役割を担っています。以下に、主要な唾液腺の種類とそれぞれの特徴について詳しく説明します。

1. 耳下腺(Parotid Gland):

  • 耳下腺は唾液腺の中で最も大きな腺であり、耳の前部に位置しています。
  • 耳下腺は主に水分を多く含む稀薄な唾液を分泌します。この唾液は消化を助ける酵素であるアミラーゼを豊富に含みます。
  • 唾液腺結石(sialolithiasis)と呼ばれる状態が発生することがあり、唾液の流れが妨げられる可能性があります。

2. 顎下腺(Submandibular Gland):

  • 顎下腺は下顎の下部に位置し、下顎骨の下に広がっています。
  • 顎下腺は稠密な唾液を分泌し、アミラーゼのほか、リゾチーム(抗菌酵素)や免疫グロブリンA(IgA)などの成分も含みます。
  • 顎下腺結石も存在し、唾液の流れが妨げられる可能性があります。

3. 顎顔面腺(Sublingual Gland):

  • 顎顔面腺は舌の下に位置し、口腔底に沿って分布しています。
  • 顎顔面腺は最も粘度の高い唾液を分泌します。この唾液は粘液質であり、口腔内の粘膜を保護し、食事の摂取時に食物を潤滑にし、嚥下を助けます。

4. 小唾液腺(Minor Salivary Glands):

  • 小唾液腺は口腔内のさまざまな部位に分布しており、主要な唾液腺と比べて小さく、多数存在します。
  • これらの小唾液腺は口腔内の粘膜を潤滑にし、食物の咀嚼や嚥下を助ける役割を果たします。また、口腔内のpHを調整し、免疫防御に寄与します。

5. 混合唾液腺(Mixed Salivary Glands):

  • 混合唾液腺は主要な唾液腺の一部ですが、その特徴は複数の唾液成分を分泌することです。混合唾液腺には唾液の粘度や成分が異なる領域があります。
  • これには硝子体腺(Von Ebner’s Gland)などが含まれ、味覚受容体の周りに存在し、食物の味覚をリフレッシュする役割を果たします。

唾液の機能:

唾液は口腔内の健康維持に不可欠であり、以下の機能を果たします。

  1. 消化支援: 唾液中のアミラーゼが糖質を分解し、食物の消化を助けます。
  2. 口腔内の潤滑: 唾液は口腔内の粘膜を潤滑にし、食物の摂取、嚥下、会話をスムーズにします。
  3. 酸中和: 唾液は口腔内のpHを中和し、歯のエナメル質を保護します。
  4. 抗菌作用: 唾液には抗菌成分が含まれ、口腔内の細菌の増殖を抑制します。
  5. 嚥下のサポート: 唾液は食物を適切に嚥下するのを助けます。

唾液腺は口腔内の健康に欠かせない器官であり、適切な唾液分泌が維持されることは口腔内の健康や快適さに重要です。また、唾液の異常な増加や減少はさまざまな口腔疾患や全身疾患の兆候となることがあり、適切なケアや治療が必要とされます。

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