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こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子どもの矯正をしたりしています。
「噛むと痛い」「食べ物を噛むとズキッとする」――こうした症状は、日常の中で突然起こることがあります。
一見、虫歯のように思えても、実はさまざまな原因が隠れていることもあります。
今日は、「噛むと痛いのはなぜ?」「どんな病気が考えられる?」「どうすれば治るの?」という疑問にお答えします。
噛むと痛みが出るとき、原因は大きく分けて6つあります。
虫歯が進行して神経まで細菌が入り込むと、根の先に炎症が起きてしまいます。
一度炎症が起きると、歯を押すだけでもズキンと痛み、噛む刺激で強く痛みます。
放置すると膿がたまり、顔が腫れるほど悪化することもあります。
治療済みの歯や神経を取った歯が割れてしまうと、噛むたびに痛みます。
割れ目から細菌が入り、周囲の骨に炎症が起きるのが原因です。
残念ながら、歯を抜かなければならないケースもあります。
「歯は痛くないけど、歯ぐきが腫れて噛むと痛い」という場合は、歯周病による炎症が考えられます。
歯と歯ぐきの間に細菌がたまり、膿が出ると、噛んだときの圧力で痛みが出ます。
治療後、詰め物やかぶせ物の高さがわずかに合っていないと、噛み合わせの負担が1本の歯に集中します。
それによって、根の先や歯ぐきが炎症を起こし、噛むと痛くなることがあります。
調整で改善できる場合も多いので、早めの受診が大切です。
過去に神経を取った歯の根に“膿の袋”ができていることがあります。
普段は痛みがなくても、疲れや免疫の低下で急に噛むと痛くなることがあります。
無意識のうちに強く噛みしめることで、歯や筋肉、関節に負担がかかります。
特に朝起きたときに痛い場合は、夜間の食いしばりが原因かもしれません。
「そのうち治るかも…」と放っておくと、
炎症が広がって神経の壊死や骨の吸収が進んでしまいます。
結果的に、抜歯が必要になることもあります。
また、「噛むと痛い」ことで反対側ばかりで噛むようになり、
噛み合わせのバランスが崩れる、
顎関節症を引き起こすといった二次的なトラブルにつながることもあります。
丁寧な診査とレントゲン撮影
痛みのある歯だけでなく、周囲の骨や歯ぐきの状態まで確認します。
原因の特定
虫歯・歯周病・噛み合わせ・根の病気などを正確に見極めます。
適切な治療
・虫歯なら根管治療(神経の治療)
・詰め物の高さなら調整
・歯周病なら歯石除去と消毒
・割れた歯なら抜歯と義歯・ブリッジ・インプラントの提案
再発防止のケア
食いしばり対策としてマウスピースを作製したり、
正しい噛み合わせを保つためのメンテナンスを行います。
Q. 1日で痛みは取れますか?
A. 炎症の程度によりますが、軽度なら調整や消毒で改善することもあります。
ただし、根の病気の場合は数回の治療が必要になります。
Q. 市販の鎮痛剤で様子を見てもいいですか?
A. 一時的に痛みが和らいでも、原因は残ったままです。
放置すると悪化することが多いので、早めの受診をおすすめします。
噛んだときに痛みが出るというのは、
歯や歯ぐきが「何かおかしいよ」と教えてくれているサインです。
自然に治ることはほとんどなく、早めの治療が一番の近道です。
しらやま歯科クリニックでは、
痛みの原因を丁寧に調べ、できるだけ「歯を残す治療」を心がけています。
もし今、「噛むと痛い」と感じているなら、
我慢せずに一度ご相談くださいね。