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【マイオブレース第9回】:「マイオブレースは何歳から始めるのがベスト?」

マイオブレースは何歳から始めるのがベスト?

「マイオブレースは、何歳から始めるのが一番効果的ですか?」
保護者の方からよくいただく質問です。

結論から言うと、5~10歳(特に小学生低学年)が最も効果を発揮しやすいタイミングです。
もちろん個人差がありますが、成長期のこの時期にスタートすることで、後々の矯正がスムーズになります。


● なぜ5~10歳がベストなのか?

この年齢で始めるメリットは、主に3つあります:

  • 顎の成長を最大限に活かせる:上顎・下顎が柔らかく、拡大や前方成長を導きやすい
  • 舌や口まわりの筋肉の習慣を整えやすい:舌の位置、飲み込み、鼻呼吸のクセをつけやすい
  • 永久歯が並ぶスペースを確保しやすい:ガタガタや出っ歯のリスクを減らせる

第4回・第6回の記事で触れた「顎の成長」と「鼻呼吸の習慣づくり」と直結するタイミングですね。


● 早すぎても大丈夫?

乳歯が生えそろう前でも、マイオブレースの導入は可能です。
ただし、装置の使用やトレーニングの習熟度は個人差がありますので、お子さんの発育状態に合わせて調整することが大切です。

早く始めることで、口呼吸や舌のクセを早期に改善でき、歯並びの土台を作りやすくなります。


● 遅すぎるとどうなる?

12歳以降など、顎の成長が落ち着いてから始める場合、マイオブレースの効果は限定的になります。
歯列矯正は可能ですが、骨格の調整が難しくなるため、抜歯やワイヤー矯正が必要になるケースも増えます。

そのため、成長期の早期介入が最も自然で効率的です。


● 始めるタイミングを見極めるポイント

次のような特徴があるお子さんは、マイオブレースの導入を検討する良いタイミングです:

  • 口が開きやすい・お口ポカンになりやすい
  • 舌の位置が低く、飲み込みがぎこちない
  • 歯が生え変わり始めた頃(乳歯→永久歯)
  • いびきや寝ている時の口呼吸が気になる
  • 姿勢や集中力の乱れが見られる

これらのサインに気づいたら、早めの相談がおすすめです。


● まとめ:成長期の早期スタートがカギ

マイオブレースは、歯並びを整えるだけでなく、鼻呼吸・舌の位置・姿勢など、お子さんの口まわりの機能を整える治療です。
そのため、成長期の5~10歳で始めることが最も効果的です。

もちろん、開始年齢には個人差がありますので、歯科医師の診断を受けて最適なタイミングでスタートすることが大切です。


▶ 次の記事(第10回):マイオブレースの装置はどんな形?使い方のポイント

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