【第26回】マイオブレースの装着時間を守ることの重要性
こんにちは。西宮市仁川町の「しらやま歯科クリニック」院長・白山です。
今回は、マイオブレース治療における装着時間の重要性についてお話しします。
マイオブレースは、歯並びを整えるだけでなく、口の機能を育てる装置です。
しかし、装着時間を守らないと、せっかくの治療も効果が出にくくなります。
◆ マイオブレースはなぜ装着時間が決まっているのか?
マイオブレースは、装置が物理的に歯を押すだけの矯正装置ではありません。
お口の筋肉や舌の位置を正しい位置に導き、習慣化することで歯並びを改善していきます。
そのため、装置を使う時間が短すぎると、
筋肉や舌の習慣が定着せず、効果が十分に出ないのです。
- 日中:家でのトレーニング時間
- 夜間:就寝中の装着で、長時間の持続的な筋肉刺激
この両方を守ることで、効率よく口の機能を育てることができます。
◆ 推奨される装着時間
一般的にマイオブレースは以下の時間を目安に使います。
- 就寝時:8〜10時間(夜間がメイン)
- 日中:20〜60分のトレーニング
ただし、お子さんの年齢や生活スタイルによって無理のない範囲で調整することも可能です。
大切なのは、「毎日一定の時間、継続して使うこと」です。
◆ 装着時間を守らないとどうなる?
装着時間が短いと、次のような影響が出ることがあります。
- 歯並びが思ったように改善しない
- 口呼吸や舌の位置の改善が遅れる
- トレーニング効果が半減し、治療期間が延びる
- 再治療や追加治療が必要になる可能性
せっかく装置を使うなら、最大限の効果を引き出すためにも装着時間を守ることが大切です。
◆ 装着時間を守る工夫
小さなお子さんが毎日きちんと装着するのは簡単ではありません。
そこで、次の工夫がおすすめです。
- 夜寝る前のルーティンに組み込む(歯磨き→装置→就寝)
- タイマーやスマホアプリで時間管理
- 達成した日にはカレンダーにシールを貼る
- 家族で「装着チェック」の習慣を作る
こうした工夫を取り入れることで、お子さんも楽しみながら続けられます。
◆ まとめ:装着時間は「治療成功のカギ」
マイオブレースは、装置自体の力ではなく、習慣化された口の機能改善によって歯並びを整える治療です。
だからこそ、装着時間を守ることが成功のカギになります。
ポイント
- 就寝時はしっかり8〜10時間装着
- 日中のトレーニングも毎日継続
- タイマーやカレンダーで習慣化
- 親御さんも一緒にサポートする
当院では、お子さんの生活スタイルに合わせて、無理なく装着時間を守れるようにアドバイスしています。
「なかなか装置を使ってくれない…」と悩んでいる方も、ぜひご相談ください。
