【第44回】マイオブレースで受け口(反対咬合)を改善する理由
こんにちは。西宮市仁川町の「しらやま歯科クリニック」院長・白山です。
今回は、お子さんに見られることの多い受け口(反対咬合)を、
マイオブレースで改善する理由についてお話しします。
受け口とは、下の前歯が上の前歯より前方に出ている状態のことで、
咬み合わせや顔の成長に影響することがあります。
◆ 受け口の原因とは
受け口の原因は様々ですが、主に以下の要素が関係しています。
- 下顎の成長が上顎より早い、または前方への成長が強い
- 舌の位置が低い、舌癖がある
- 口呼吸や唇・頬の筋肉のバランスの乱れ
- 遺伝的要素(骨格の成長パターン)
受け口を放置すると、前歯の咬み合わせが不安定になり、噛みづらさや歯列全体の乱れにつながることがあります。
◆ マイオブレースで受け口を改善する仕組み
マイオブレースは、下顎の位置や舌・唇・頬の筋肉の使い方を正しく誘導し、
受け口の改善をサポートします。
- 舌を上顎に置く習慣を作り、下顎を自然な位置に誘導
- 唇や頬の筋肉を使いやすくし、下顎が前方に出すぎるのを防ぐ
- 軽い筋肉運動で嚥下や噛む力のバランスを整える
- 日常生活で正しい咬み合わせの習慣を身につける
このように、装置を装着するだけで無理なく下顎の位置を安定させ、
受け口の改善を目指すことができます。
◆ 受け口改善のメリット
受け口を早期に改善すると、次のような効果があります。
- 前歯の咬み合わせが正しくなる
- 下顎の過剰な前方成長の影響を抑える
- 舌の位置が安定し、口腔機能の改善につながる
- 顔や顎の骨格の自然な成長をサポート
- 咬合全体の安定性が高まり、歯列の後戻りを防ぐ
◆ 家庭でできる受け口改善サポート
マイオブレースの使用と併せて、家庭でも受け口改善をサポートすると効果的です。
- 舌を上顎に置く練習を声かけで促す
- 食事中に正しい嚥下と噛み方を意識させる
- 唇や頬の筋肉を使う運動を取り入れる
- 装置の使用時間を守り、習慣化をサポート
遊び感覚で取り組むことで、お子さんも無理なく受け口改善の習慣を身につけやすくなります。
◆ まとめ:受け口改善は将来の健康な歯並びの基礎
マイオブレースは、受け口改善を通じて、歯並び・咬み合わせ・舌の位置・顔の成長・口腔機能全体を総合的にサポートします。
受け口の改善は、将来の健康な歯並びの土台づくりとして非常に重要です。
ポイント
- 舌・唇・頬の筋肉のバランスを整える
- 下顎を自然な位置に誘導し、受け口を改善
- 家庭での声かけや運動で習慣化をサポート
- 歯並びと咬み合わせの安定につなげる
「うちの子、受け口が気になる…」という保護者の方は、マイオブレースで歯並びと一緒に受け口を改善することを検討してみてください。
当院では、お子さんに合わせた個別指導も丁寧に行っています。
