【第46回】マイオブレースで開咬を改善する理由
こんにちは。西宮市仁川町の「しらやま歯科クリニック」院長・白山です。
今回は、お子さんの前歯が噛み合わない状態、開咬をマイオブレースで改善する理由についてお話しします。
開咬とは、上下の前歯が噛み合わず隙間ができてしまう状態です。
食べ物を噛みにくくなるだけでなく、発音や口腔機能、顔の成長にも影響することがあります。
◆ 開咬の原因とは
開咬の原因はさまざまですが、代表的なものは以下です。
- 舌を前に押すクセ(舌癖)
- 口呼吸や唇・頬の筋肉のバランスの乱れ
- 指しゃぶりや口唇を噛むクセなどの習慣
- 下顎の成長パターンや上顎とのバランスの不均衡
放置すると、前歯で噛めないだけでなく、咬合全体の乱れや顎関節への負担にもつながります。
◆ マイオブレースで開咬を改善する仕組み
マイオブレースは、舌・唇・頬の筋肉の正しい使い方を誘導し、
前歯が自然に噛み合うようサポートします。
- 舌を上顎に置く習慣を作り、前歯に押し付けるクセを抑制
- 唇や頬の筋肉を正しく使わせ、前歯を閉じやすくする
- 嚥下や咀嚼の際の筋肉バランスを整える
- 日常生活で自然に正しい咬み合わせを習慣化
装置を使うことで、無理なく前歯を閉じる力を育て、開咬の改善につなげます。
◆ 開咬改善のメリット
開咬を改善すると、次のような効果があります。
- 前歯でしっかり噛めるようになる
- 舌や唇の位置が安定し、口腔機能が向上する
- 口呼吸や低位舌の改善につながる
- 顔や顎の骨格の自然な成長をサポート
- 咬合全体の安定性が高まり、歯列の後戻りを防ぐ
◆ 家庭でできる開咬改善サポート
マイオブレースの使用と併せて、家庭でも開咬改善をサポートすると効果的です。
- 舌を上顎に置く練習を声かけで促す
- 指しゃぶりや唇を噛むクセを減らす工夫をする
- 食事中に前歯でしっかり噛む習慣を意識させる
- 装置の使用時間を守り、筋肉習慣を定着させる
遊びや声かけで楽しく取り組むことで、お子さんも無理なく開咬改善の習慣を身につけられます。
◆ まとめ:開咬改善は将来の健康な歯並びの基礎
マイオブレースは、開咬改善を通じて、歯並び・咬み合わせ・舌の位置・顔の成長・口腔機能全体を総合的にサポートします。
開咬を早期に改善することは、将来の健康な歯並びの土台づくりに非常に重要です。
ポイント
- 舌・唇・頬の筋肉のバランスを整える
- 装置で前歯の閉じやすさを促し、自然に咬み合わせ改善
- 家庭での声かけや運動で習慣化をサポート
- 歯並びや咬み合わせの安定につなげる
「うちの子、前歯が噛み合わない…」という保護者の方は、マイオブレースで歯並びと一緒に開咬を改善することを検討してみてください。
当院では、お子さんに合わせた個別指導も丁寧に行っています。
