【第48回】マイオブレースで歯列狭窄を改善する理由
こんにちは。西宮市仁川町の「しらやま歯科クリニック」院長・白山です。
今回は、お子さんに多い歯列狭窄(歯が並ぶスペースが不足している状態)を
マイオブレースで改善する理由についてお話しします。
歯列狭窄とは、歯の幅や顎の大きさに比べて歯が並ぶスペースが足りず、
歯がガタガタに生えたり、噛み合わせが不安定になる状態です。
◆ 歯列狭窄の原因とは
歯列狭窄の主な原因は以下の通りです。
- 舌の位置が低く、口腔内全体が十分に広がらない
- 唇や頬の筋肉のバランスが悪く、歯を外側に押す力が不足
- 口呼吸や指しゃぶりなどの習慣
- 遺伝的な顎の大きさや骨格のパターン
放置すると、歯並びのガタガタだけでなく、咬合全体の乱れや将来的な矯正治療の難易度にも影響します。
◆ マイオブレースで歯列狭窄を改善する仕組み
マイオブレースは、舌・唇・頬の筋肉の正しい使い方を誘導し、
顎と歯の成長に合わせて自然に歯列を広げるサポートをします。
- 舌を上顎に置く習慣を作り、口腔内のスペースを広げる
- 唇や頬の筋肉を正しく使わせ、歯を適切な位置に誘導
- 咀嚼や嚥下の際に顎をバランスよく使わせる
- 日常生活で正しい舌・唇・頬の使い方を習慣化
このように、装置を装着することで自然に歯列のスペースを広げ、
歯がきれいに並ぶ環境を整えることができます。
◆ 歯列狭窄改善のメリット
歯列狭窄を改善すると、次のような効果があります。
- 歯がガタガタにならず、きれいに並ぶ
- 咬み合わせが安定し、将来の矯正治療の負担を軽減
- 舌の位置が安定し、口腔機能が向上する
- 顔や顎の骨格の自然な成長をサポート
- 後戻りの少ない安定した歯列を形成
◆ 家庭でできる歯列狭窄改善サポート
マイオブレースの使用と併せて、家庭でのサポートも効果的です。
- 舌を上顎に置く練習を声かけで促す
- 口呼吸や指しゃぶりの習慣を減らす工夫をする
- 食事中にしっかり噛む習慣を意識させる
- 装置の使用時間を守り、筋肉習慣を定着させる
楽しく取り組むことで、お子さんも無理なく歯列拡大の習慣を身につけられます。
◆ まとめ:歯列拡大は将来の健康な歯並びの基礎
マイオブレースは、歯列狭窄改善を通じて、歯並び・咬み合わせ・舌の位置・顔の成長・口腔機能全体を総合的にサポートします。
早期に歯列のスペースを整えることで、将来の健康な歯並びの土台を作ることができます。
ポイント
- 舌・唇・頬の筋肉のバランスを整える
- 装置で自然に歯列スペースを広げる
- 家庭での声かけや簡単な運動で習慣化をサポート
- 将来の歯並びや咬み合わせの安定につなげる
「うちの子、歯がガタガタで心配…」という保護者の方は、マイオブレースで歯列のスペースを整え、健康な歯並びを育てることを検討してみてください。
当院では、お子さんに合わせた個別指導も丁寧に行っています。
