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【第1回】入れ歯が合わないのはなぜ?~痛み・ズレ・外れの原因と対策~
こんにちは。兵庫県西宮市仁川町の「しらやま歯科クリニック」の白山です。
「入れ歯が合わない」「噛むと痛い」「すぐ外れる」といったお悩みは、とても多いご相談のひとつです。
実は、入れ歯が合わなくなる原因の多くは、“入れ歯自体”ではなく、“お口の変化”にあります。
今回は、入れ歯が合わなくなる主な原因と、その対策についてお話します。
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入れ歯は、歯ぐき(粘膜)とあごの骨に支えられています。
ところが、歯を失ってから時間が経つと、あごの骨が少しずつ吸収されていきます。
その結果、**以前ピッタリだった入れ歯が合わなくなり、ズレやすくなる**のです。
特に、総入れ歯の方はこの変化が顕著です。
「最近、入れ歯が浮く」「食事中にカタカタする」と感じたら、骨のやせが原因かもしれません。
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年齢とともに、歯ぐきの高さや噛み方のクセが変化します。
それにより、上下の咬み合わせの力がズレ、**一部の歯ぐきに負担が集中**することがあります。
この状態が続くと、痛みや炎症を起こし、「噛むと痛い」「当たると違和感がある」といった不快症状につながります。
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長年使っている入れ歯は、経年劣化で微妙に変形したり、人工歯がすり減ったりします。
また、作製当時と比べてお口の形そのものが変わっているため、**全体的にフィットしにくくなる**ことも。
「入れ歯が落ちる」「片側だけ浮く」などの症状が出てきたら、作り直しのサインです。
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| 症状 | 考えられる原因 |
|——|—————-|
| 入れ歯を入れると痛い | 歯ぐきのやせ・咬み合わせのズレ |
| 入れ歯が外れやすい | 骨の吸収・吸着力の低下 |
| 食べ物が詰まる | 入れ歯と歯ぐきの間に隙間 |
| 話すと浮く | 筋肉バランスや粘膜の変化 |
どれも、**「入れ歯が悪い」わけではなく、「お口が変化している」ことが原因**です。
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少しの痛みやズレなら、入れ歯の裏側を削ったり、わずかに厚みを足すことで改善できます。
「我慢すれば治る」と放置するのではなく、**早めの微調整**が何より大切です。
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リベースとは、入れ歯の内側を新しい材料で張り替えて、今のお口にピッタリ合わせる方法です。
「入れ歯を作り直すほどではないけど、最近ズレる」という方に最適です。
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骨の吸収や筋肉の動きが大きく変わっている場合は、新しい入れ歯の方が快適です。
特に5年以上使っている方は、一度“今のお口に合っているか”を確認しましょう。
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しらやま歯科クリニックでは、訪問歯科診療でも入れ歯の調整・修理が可能です。
ご自宅や施設で、普段の姿勢・噛み方を確認しながら調整できるため、より自然にフィットします。
「外れやすくて困っている」「新しく作りたいけど通えない」
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。
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入れ歯は作って終わりではなく、**「使いながら合わせていくもの」**です。
少しでも違和感や痛みを感じたら、調整のサイン。
定期的な点検で、快適な入れ歯生活を続けていきましょう。
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しらやま歯科クリニック
兵庫県西宮市仁川町
地域密着で「通える方も、通えない方も」支える歯科医院です。