【第2回】歯周病は治るの?進行度に応じた治療方法を解説
こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町のしらやま歯科クリニックの白山です。
前回は、歯ぐきからの出血が初期の歯周病サインであること、家庭でできるセルフケアについてご紹介しました。
今回は、歯周病の進行度に応じた治療方法と、治療後のケアについて詳しく解説します。
🦷 歯周病は治るのか?
歯周病は完全に元の健康な状態に戻すことは難しい場合がありますが、進行を止めたり、症状を改善したりすることは可能です。
早期に発見し、適切な治療と家庭でのセルフケアを組み合わせることで、歯ぐきや骨の健康を維持できます。
歯周病の進行段階
- 軽度(歯肉炎):歯ぐきの腫れや出血が見られる段階。まだ歯を支える骨の破壊はほとんどない
- 中度(歯周炎):歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が部分的に減少
- 重度:骨が大きく減少し、歯がぐらつき、場合によっては抜歯が必要になることもある
🏥 歯周病の治療方法
1. 初期~軽度の歯周病(歯肉炎)
- プロフェッショナルクリーニング:歯科で歯垢や歯石を除去し、炎症を抑える
- ブラッシング指導:歯科衛生士が患者さんに合わせた正しい磨き方を指導
- 生活習慣改善:喫煙や食生活、ストレス管理も重要
2. 中度の歯周病
- スケーリング・ルートプレーニング:歯根に付着した歯石や細菌膜を除去
- 抗菌薬の活用:必要に応じて内服や局所投与で炎症を抑える
- 定期的なメンテナンス:歯周ポケットの深さをチェックし、再発を防ぐ
3. 重度の歯周病
- 外科的治療:フラップ手術などで歯周ポケットを除去し、骨を整える
- 再生療法:失われた骨や歯周組織を再生する治療(GTR法など)
- 抜歯と補綴治療:歯を残すことが困難な場合は、入れ歯やブリッジ、インプラントで機能回復
🏠 家庭でできるサポートケア
歯周病治療の効果を高めるためには、家庭でのケアも欠かせません。
- 正しい歯磨き:歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスも活用
- うがいや洗口:食後の水うがいで歯垢の繁殖を防ぐ
- 食生活の工夫:糖分の摂りすぎを控え、カルシウム・ビタミン豊富な食事で歯ぐきを強化
- 定期検診:歯科でのチェックとクリーニングで進行を防ぐ
- 訪問歯科でのサポート:通院が難しい方でも、自宅や施設で専門的なケアが受けられる
前回の記事:第1回「歯ぐきから血が出る…それ、歯周病のサインかも?」
💡 歯周病治療の成功のポイント
- 早期発見・早期治療が最も効果的
- 家庭でのセルフケアと歯科での専門治療の両輪が重要
- 生活習慣の改善も治療効果を高める
- 症状に応じた段階的な治療で歯を守る
歯周病は進行すると取り返しがつかない場合がありますが、早期に対応すれば歯ぐきや骨の健康を保てます。
気になる症状がある方は、ぜひしらやま歯科クリニックにご相談ください。
しらやま歯科クリニック
兵庫県西宮市仁川町
📞 お問い合わせ・訪問歯科のご相談はお気軽にどうぞ。
外部参考:日本歯科医師会|国民生活センター