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【60代男性編】噛むと痛い原因は「歯周病の進行」だった ~歯ぐきの健康を守る大切さ~

【60代男性編】噛むと痛い原因は「歯周病の進行」だった ~歯ぐきの健康を守る大切さ~

こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯治療や入れ歯作製、訪問歯科も行いながら、地域の皆さまのお口の健康を支えています。

今回は「噛むと痛いけど虫歯はない」というお悩みで来院された、60代男性・Cさんのお話です。
原因は歯周病の進行によるもので、年齢とともに変化する歯ぐきの健康が関係していました。


🗣️「噛むと痛い」でも虫歯ではないケース

Cさんは「右下の奥歯で噛むと痛みが出るんです。硬いものを噛むと特に痛い」と訴えて来院されました。
表面は虫歯もなく、歯ぐきの腫れも一見目立ちません。レントゲンでも大きな異常は見つかりませんでした。

しかし、歯ぐきのポケットを測定すると、奥歯の歯周ポケットが深くなっており、歯周病が進行していることが分かりました。


🔍原因:歯周病の進行による痛み

歯周病は歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が徐々に減っていきます。
Cさんの場合、長年のブラッシング習慣や噛む力の偏りにより、奥歯の歯ぐきが炎症を起こし、歯周ポケットが深くなっていました。

  • 歯周ポケットに汚れがたまる
  • 噛むたびに歯を支える骨や歯根膜が刺激される
  • 炎症によって歯ぐきが敏感になり痛みが出る

これが、Cさんの噛んだときのズキッとした痛みの原因でした。


⚡歯周病で噛むと痛むときの症状

  • 硬いものを噛むと痛む
  • 歯ぐきから血が出やすい
  • 歯が少し揺れる感覚がある
  • 口臭や歯ぐきの腫れが出ることもある

歯周病が進行すると、噛む力が直接歯根に伝わり、痛みが生じます。
特に60代以降は骨量が減少しやすく、歯の動揺や噛むときの痛みが出やすくなります。


🦷Cさんの治療:歯周病ケアで痛みを改善

Cさんには、まず歯周ポケット内の汚れを丁寧に取り除くスケーリング・ルートプレーニングを行いました。
炎症を抑えるために、歯ぐきのマッサージや歯磨き指導も併せて実施。

さらに、奥歯への負担を減らすため、噛み合わせの微調整も行いました。
治療後は噛んだときの痛みが改善し、定期的なメンテナンスで経過観察を続けています。


💡歯周病による痛みを予防するポイント

歯周病は進行すると治療が難しくなるため、日頃からのケアが大切です。

  1. 正しいブラッシング習慣:歯ぐきに沿ってやさしく磨く
  2. 歯間ブラシ・フロスの活用:歯と歯の間の汚れを残さない
  3. 半年に1回の歯科検診:歯周ポケットの深さや歯ぐきの状態を確認
  4. 噛み合わせのチェック:一部の歯に過剰な力がかからないように調整
  5. 生活習慣の改善:喫煙や糖尿病の管理も歯周病に影響します

🌸まとめ:「噛むと痛い」は歯周病のサインかも

「噛むと痛い」と感じても、虫歯だけが原因とは限りません。
Cさんのように、歯周病の進行が原因で痛みが出るケースもあります。

早期発見・早期治療で、歯を失わずに健康を維持できる可能性が高くなります。
「噛むと痛い」「歯ぐきが腫れる」など、少しでも違和感があれば、早めにご相談ください。


🏠しらやま歯科クリニック

兵庫県西宮市仁川町
入れ歯・かぶせ物・訪問歯科にも対応しています。
あなたの“噛める笑顔”を、これからも支えていきます。


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