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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町2ー4ー13で歯医者をしているしらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子供の矯正をしたりしています。
発音しにくい時って、舌足らずであることが多いですね。
特に舌足らずでは「さ行」がいいにくくなります。
なぜ、発音しにくい状況では「さ行」があげられやすいのでしょうか?
「さ行」が発音しにくいのか、メカニズムを考えていきましょう。
「さ行」の音(さ、し、す、せ、そ)は、他の音に比べて発音が難しいと感じることがあるのは、いくつかの生理的・音声学的な理由によります。簡単に言うと、口の形や舌の動きが微妙で、特に「し」や「す」の発音は舌の位置や空気の流れをうまく調整しなければならないため、難しく感じることが多いのです。以下に、具体的なメカニズムについて詳しく説明します。
「さ行」の発音には、舌の位置が大きな役割を果たします。具体的には、以下のように舌の動きが関わっています。
「さ」「せ」「そ」:舌の先端を上の歯茎のすぐ後ろに軽く当てることで発音します。舌の位置が微妙で、口の中で音が漏れないように調整するのが難しいです。
「し」:舌先を上の歯茎の近くに当てますが、「さ」「せ」「そ」とは異なり、舌が少し下がっている必要があります。また、「し」の音は、歯茎のすぐ後ろを舌がわずかに触れるため、その微妙な位置合わせが発音を難しくします。
「す」:舌が口の中で高くなるため、空気の流れを調整する必要があります。このため、舌の位置や空気圧の調整が難しく、うまく発音できないことが多いです。
舌の動きが非常に精緻で、わずかなズレが音の不明瞭さを引き起こします。このため、正しい発音を習得するのが難しく感じることがあります。
「さ行」の音は、音を出すために空気を舌の後ろや歯茎で「摩擦」させる必要があります。この摩擦音を作るには、舌と口の形が適切に調整されていないと、音が不明瞭になったり、他の音が混ざったように聞こえたりします。
「さ」「し」「す」:特に「し」と「す」の音は、舌と上の歯茎や口の上部の微妙な接触と摩擦を使って発音します。空気がうまく通らないと、音が正しく出ません。
**「す」**の発音では、舌が口の屋根に近い位置にあり、空気を適切に流すためには舌の微細な動きが必要です。この微細な動きがうまくいかないと、「す」の音が「し」に近くなることがあります。
「さ行」の音を正しく発音するためには、舌を柔軟に動かせることが求められます。特に「し」や「す」の音では、舌が正確に動く必要があり、その柔軟性が発音を良くするカギとなります。舌の筋肉がうまく使えないと、発音がうまくいかないことがあります。
「さ行」の音は、口の中で発音された後、耳に届く音の周波数帯域が比較的高いです。これにより、音の微細な違いを聴き取るのが難しくなり、発音が不明瞭に聞こえることがあります。特に、発音に慣れていない子供や、言語発達の途中にある人は、この音をはっきりと発音するのが難しい場合があります。
日本語の音韻体系では、「さ行」は比較的高い位置で発音されるため、舌の動きや空気の流れを調整しながら発音しなければなりません。特に「し」や「す」など、他の言語で似た音が少ないため、発音が難しくなることもあります。
発音の際には、口の開き具合や息の流れも重要です。「さ行」の音を発音する際、口をあまり大きく開けすぎないことが多く、息が舌と歯茎の間を通過する際に正確な摩擦音を生むことが難しく感じられます。この微妙なバランスが発音を難しくする要因となります。