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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子どもの矯正をしたりしています。
鏡を見たときに、
「前歯の色が気になる…」
「歯の形を整えて、もっと自然に見せたい」
そんなお悩みを持つ方に選ばれることが多い治療法がラミネートべニアです。
芸能人やアナウンサーが美しい歯並び・白い歯を維持している理由のひとつにも、この治療法が挙げられます。
しかし、見た目の改善力が高い一方で、注意点やリスクもあります。
今回は、ラミネートべニアの基礎知識からメリット・デメリットまで詳しくご紹介します。
ラミネートべニア(laminate veneer)は、歯の表面を薄く削り、セラミック製の薄いシェル(つけ爪のようなもの)を貼り付ける治療法です。
見た目は非常に自然で、変色や形の不揃いをカバーできます。
厚み:0.3〜0.7mm程度(コンタクトレンズくらいの薄さ)
材質:セラミックやジルコニアなど、色・透明感に優れた素材
対象:主に前歯(上下の見える部分)
ホワイトニングで白くならない変色歯
抗生物質(テトラサイクリン)による変色や神経を失った歯の色など
前歯の形や大きさを整えたい
すきっ歯、欠け、短い歯など
軽度の歯並びの修正
部分的なねじれや位置のずれ
過去の詰め物や被せ物の色が浮いている場合
セラミックは天然の歯に近い透明感と光沢があります。
色もオーダーメイドで調整でき、違和感のない仕上がりになります。
被せ物(クラウン)に比べて削る範囲がごくわずか。
エナメル質を多く残せるため、歯へのダメージが軽減されます。
セラミックはコーヒー・紅茶・ワイン・タバコなどの着色が付きにくく、長期間きれいな色を保ちます。
一般的には2〜3回の通院で終了します。
(型取り→装着という流れ)
削る量は少ないですが、一度削った部分は元には戻せません。
取り外しはできないため、将来的に作り直しが必要になることもあります。
硬いものを前歯で噛んだり、歯ぎしりが強い方は割れるリスクがあります。
(必要に応じてマウスピースの使用を推奨)
虫歯や歯周病がある場合、まずそちらの治療が優先されます。
また、重度の歯並び不正は矯正治療が必要です。
審美目的の治療のため、保険は使えません。
1本あたり8〜15万円程度が相場です。
カウンセリング
仕上がりの希望を確認し、色や形をシミュレーション。
歯の表面を削る
必要最小限(0.3〜0.7mm程度)を削る。
型取り
精密な型を採取し、技工所でセラミックを製作。
仮歯の装着
完成までの間、見た目や機能を保つため仮歯をつける場合もある。
装着・調整
完成したべニアを専用の接着剤で固定。
メンテナンス
定期的な歯科検診で状態をチェック。
前歯で硬いものを噛まない(氷、カニの殻、硬いせんべいなど)
歯ぎしり・食いしばりがある場合は就寝時にマウスピースを使用
定期的な歯科クリーニング
毎日の丁寧なブラッシングとフロス習慣
ラミネートべニアは、歯の色・形・すき間などの悩みを短期間で改善できる審美治療です。
見た目の変化は大きく、自信を持って笑えるようになる方も多いです。
ただし、歯を削る irreversible(不可逆的)な処置であること、費用や割れるリスクがあることも理解しておく必要があります。
「前歯の色や形を整えたい」「自然で美しい笑顔を手に入れたい」という方は、まずは歯科医院でカウンセリングを受け、自分に合った治療法かどうかを確認しましょう。