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こんにちは。
宝塚市の隣、西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治療したり、子供の歯を治したり、矯正したりしています。
さて、今回は【仕事の定義】について考えてみようと思います。
ついこの間、衛生士さんが集まる勉強会に参加してきました。
密にならないようにそこまでの人数が集まったわけではないのですが、そこですこしショックなことがありました。
登壇者の方(衛生士さん)が「自分はプロだと思う人?」という質問に、半数も手が上がらなかったのです。
僕は自分のことをプロだと思っています。
それは仕事として、お金をもらっているという意味もあります。
また、患者さんからみて、プロとして映らなければいけないと思っています。
ただ恥ずかしかったから上げていない人もいると思います。
ただ厳しい言い方をすると、プロでないならお金をもらうべきではないと思うんです。
アマチュアなのですから。
ということで、今回は【仕事をしてお金をもらう】ということをもう少し踏み込んで考えてみたいと思います。
この質問に明確に答えられる人は10パーセントぐらいだと思っています。
正解は「顧客の悩みを解決したから」です。
聞いてしまうと当たり前のように感じます。
でも意外と忘れがちなことです。
例えば、中華店の料理人の仕事はなんでしょう。
チャーハンを作ること?ラーメンを作ること?おいしい中華を作ること?
全部間違いです。
「おなかがすいている人を満腹にすること」です。
おなか一杯の人にどれだけチャーハン作っても、「え…」っていう顔をされるだけですからね。
あくまでも料理をするのは手段です。
では衛生士さんの仕事はなんでしょうか?
仕事は何かと聞かれると、
「歯石を取ることです。」
「歯周病のケアをすることです。」
という返答が聞こえてきそうです。
それも仕事の一つですが、あくまでも一つでしかありませんし、本質ではありません。
手段なんです。
目的は、「患者さんの口腔内を適切に保つこと」です。
極論、その手段はなんでもいいんです。
歯石を取る必要がなかったら、スケーリングなんてしなくていいんです。
でも絶対的に必要なものがあります。
それはTBIです。
歯周病をケアしていくうえで、セルフブラッシングが最も大切なことは言うまではありません。
なので、現状を分かりやすく伝え、セルフブラッシングのやり方を説明することが、衛生士さんの仕事としてもっとも必要なのではないでしょうか?
「自分の仕事の本質は何だろう」と考えるのはとても大切なことです。
起きている間のほとんどの時間を仕事に費やしているあなたの、つまりあなたの人生のほとんどを考えることなく過ごしてしまっていてはもったいないです。
そしてその仕事の本質を考えていくことは、自分がどんな衛生士さんになりたいのか、そしてどんな人生を過ごしたいのかに確実につながります。
もちろん、素晴らしい衛生士さんしか目指してはいけないというわけではありません。
自分にあった、自分がいいなと思う衛生士さんをイメージするだけでいいんです。
これだけで人生は簡単に変わります。
自分のことを考えることは結構しんどいです。
自分の見た目はどう見えるだろう、自分の声はどのような印象を与えるのだろう…
自分否定にもなりかねないこの行為をポジティブに行うことで、もっと人生は豊かになります。
ぜひ一度考えてほしいなと思います。
少し話が逸れましたが、自分の仕事について、そして自分が仕事を通じてどのようなことをしたいのか、考えてみるともっと仕事が楽しくなります。
機械のように、与えられたメンテナンスだけ淡々とこなしていると、無感情のロボットになっちゃいますよ!
気を付けて!