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こんにちは。
宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治したり、子供の歯を治療したり、矯正したりしています。
さて、今回は矯正せずに子供の歯並びは改善するのか?ということに触れていきたいと思います。
最近よく相談されるのですが…
「子どもの歯がちょっと気になる。だけど矯正って高いし、もしかしたら、大きくなったら自然と治るかもしれないし・・・。」
淡い期待を抱いて、お子さんの成長を待つパパママたち。
気持ちはとても分かります。
ですが…
歯ならびが自然と治る可能性はほとんどありません。
例外はありますが、歯ならびの問題は生えかわりや成長により改善することがほとんどありません。
そして、年齢を重ねるごとに悪化していくことがほとんどです。
矯正治療が必要かどうか、具体的なチェックポイントがいくつかあります。
わかりやすいポイントをいくつかご紹介しますと、
①幼稚園・保育園の段階で、乳歯の前歯のかみ合わせが反対である。すなわち、下の前歯が上の前歯より前方に出ている。
②小学校低学年(1~2年生)の段階で、永久歯の前歯のかみ合わせが反対である。
③小学校中学年(3~4年生)の段階で、出っ歯な感じがする。などは治療の対象となります。
この時期に矯正を開始すると、骨の成長をコントロールするなど、適切な治療を行うことができます。
とはいっても、それでもやっぱり矯正は高いし・・・自力で治せない?という方も多いと思います。
民間療法として、アイスキャンデーの棒をかんでいたら歯並びが治ったとか、わりばしで歯を押さえていたら歯並びが治ったなどの体験談は、ときどき耳にします。
意外かもしれませんが、矯正担当の歯科医師は、民間療法を全否定しているわけではありません。
矯正歯科の分野では、民間療法とは呼ばず、「口腔周囲筋機能療法」などと言いますが、口周りの筋肉のバランスを整えることによって、歯ならびを良い方向へ導くことに積極的な矯正の先生もいます。口腔周囲筋機能療法。
いわば、口の筋トレです。
私自身も口腔周囲筋機能療法のセミナーを受講しましたが、歯並びのガタガタやかみ合わせの問題が、矯正器具を着けずに筋トレをする方法で軽度の改善が認められた例もいくつか見てきました。
矯正相談では、セミナーで学んだ口の筋トレ方法を、お伝えすることができます。
もちろん、それだけで歯ならびがきれいに治ることは稀ですが、現状より悪化することを防いだり、ある程度の効果も期待できます。
やっぱり症例によるといったところでしょうか。
自力で治したいとお考えの方は、一度ご相談ください。
歯科医師に診てもらうことなく、保護者さまの判断で歯を押したりすることは、歯にとって望ましくない力がかかることもありますので避けた方がよいでしょう。