季節の歯ケア365日〜毎月の健康な笑顔のために〜 第3回「春の花粉シーズンと口腔トラブル」
こんにちは。しらやま歯科クリニックの白山です。
少しずつ寒さがやわらぎ、春の気配を感じる3月。
でも同時に「花粉症の季節がやってきた…」という方も多いのではないでしょうか。
実はこの時期、花粉症による口の中のトラブルが増えることをご存じですか?
花粉症と口のトラブルの関係
花粉症の症状が出ると、鼻が詰まって口呼吸になりがちです。
その結果、口の中が乾燥し、唾液が減ってしまいます。
唾液には歯を守る働きがありますが、減ってしまうと虫歯や歯ぐきの炎症が起こりやすくなります。
また、抗アレルギー薬を服用している方は、副作用で口の渇きを感じることもあります。
春のこの時期は、花粉+薬の影響で、口内トラブルが増える季節でもあるのです。
春の口腔トラブルを防ぐポイント
1. こまめな水分補給で口をうるおす
外出中でも、定期的に少しずつ水を飲むことを意識しましょう。
唾液の代わりに口をうるおすことで、乾燥を防げます。
2. 鼻呼吸を意識してみる
できる範囲で口呼吸を減らし、鼻で呼吸する習慣をつけると、口の中の乾燥を防げます。
寝るときに口が開いてしまう方は、加湿器を使うのもおすすめです。
3. 歯ぐきの保湿と優しいブラッシング
乾燥した歯ぐきはデリケートです。
強く磨くと傷ついて炎症を起こしやすいため、やさしくブラシを当ててマッサージするように磨きましょう。
4. 食後にうがいをする習慣を
花粉やほこりが口の中に入りやすい季節。
食後や帰宅後に軽くうがいをするだけでも、口の中の衛生状態を保つのに役立ちます。
患者さんのエピソード
40代の男性の患者さんは、花粉症がひどくなると毎年「口がネバつく」「歯ぐきがムズムズする」と感じていたそうです。
定期検診で相談を受け、唾液を増やす工夫(水分補給・マッサージ・舌のストレッチ)を続けたところ、
「今年はだいぶ楽に過ごせています」と笑顔で報告してくださいました。
ちょっとした習慣の見直しで、花粉の季節も快適に過ごせるようになります。
春のおすすめケア
- 外出後はうがい・手洗い・軽い口ゆすぎ
- 鼻呼吸のトレーニング(ゆっくり深呼吸)
- 唾液腺マッサージを1日2〜3回
- 歯科での定期的なクリーニング
まとめ
花粉症の時期は、鼻や喉だけでなく口の中もケアが必要です。
水分補給・鼻呼吸・やさしいブラッシングで、乾燥を防ぎましょう。
春の訪れを快適に迎えるために、今からできるケアを習慣にしていきましょう。
次回は4月、「新生活スタート!習慣を見直そう」をテーマに、
忙しい時期でもできる簡単な歯のケア習慣をご紹介します。どうぞお楽しみに!
