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小児矯正で、ワイヤーを用いるデメリットは?

こんにちは。

兵庫県西宮市仁川町2ー4ー13で歯医者をしているしらやま歯科クリニックの白山です。

虫歯を治したり、子供の矯正をしたりしています。

小児矯正でワイヤーを用いるデメリットとは?|子どもの歯並び治療の注意点

こんにちは!お子さまの歯並びが気になる親御さんにとって、「矯正治療」は大きな関心事ですよね。中でも、小児矯正におけるワイヤーを使う方法は、一般的に広く行われています。矯正治療には多くのメリットがありますが、ワイヤーを使うことで生じるデメリットも少なくありません。

今回は、小児矯正でワイヤーを使用することのデメリットについて詳しくご紹介し、治療を始める前にどのような点に注意するべきかを考えていきたいと思います。

ワイヤーを用いた小児矯正とは?

まずは、ワイヤーを用いた矯正の基本的な仕組みを簡単にご説明します。ワイヤー矯正は、ブラケット(歯に取り付ける小さな金具)に細い金属のワイヤーを通し、そのワイヤーを調整して歯を少しずつ動かしていく治療法です。

小児矯正の場合、乳歯の段階で始めることが多いですが、大人と同じく、基本的な仕組みは変わりません。ただし、子どもの成長段階や発育に合わせて治療計画が立てられるため、ワイヤーを使用する時期や方法も異なります。

それでは、具体的なデメリットについて見ていきましょう。


1. 痛みや不快感がある

ワイヤー矯正の最も一般的なデメリットの一つが、「痛みや不快感」です。ワイヤーを使用して歯を動かすため、最初に装置を取り付けた後や調整後に痛みを感じることがあります。

どれくらい痛むのか?

  • 初めてワイヤーを装着した後、歯や歯茎に圧力がかかるため、数日間の痛みが続くことがあります。

  • ワイヤーの調整後も歯に力がかかるため、再び痛みが生じることがあります。

子どもが小さい場合、痛みを感じた際にうまく表現できなかったり、精神的に不安になることも考えられます。そのため、保護者としては、治療後の痛みを和らげるためのケア方法を事前に知っておくことが重要です。


2. 食事や発音に影響が出ることがある

ワイヤー矯正は、歯並びを改善するために歯に装着する装置であり、食事や発音に一時的な影響を及ぼすことがあります。

食事面での影響

  • ワイヤーやブラケットに食べ物が引っかかりやすく、特に粘着性のある食べ物や硬い食材を食べるときに不便さを感じることがあります。

  • 食後の口腔ケア(歯磨き)が非常に重要になりますが、ワイヤーを使っている場合、ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすいため、注意が必要です。

発音面での影響

  • 特に初期の段階では、ワイヤーやブラケットに慣れるまで発音に影響を与えることがあります。これにより、子どもが話すときに「違和感を感じる」「うまく発音できない」といった状態が一時的に続くことがあります。

  • 特に矯正が始まったばかりのころは、言葉がうまく発音できないことに子ども自身が気にする場合もあります。

このような影響が出るのは、通常、時間とともに慣れていく部分ですが、慣れるまでには少しの時間が必要です。


3. 虫歯や歯周病のリスクが高まる

ワイヤー矯正の治療中は、特に口内ケアが難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。

なぜリスクが高まるのか?

  • ワイヤーが歯に固定されているため、歯ブラシが届きにくくなり、細かい食べカスやプラークが溜まりやすいのです。

  • 特に子どもは矯正装置をつけていることで、口内を清潔に保つことが難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

対策

  • 食後すぐに歯を磨く習慣をつけることが大切です。

  • 子ども向けの歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、矯正器具の隙間に挟まった食べ物を取り除き、口内を清潔に保つことができます。

また、定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることもおすすめです。


4. 見た目の問題や心理的な影響

矯正治療中は、歯にワイヤーがついているため、どうしても見た目が気になる子どもが多いです。特に、思春期に差し掛かる前後の年齢の子どもは、他人の目を気にする時期でもあります。

見た目への影響

  • 矯正器具が目立つことに対して、子どもが周りの友達からの反応を気にする場合もあります。

  • 特に笑ったときにワイヤーが目立つため、自己肯定感や自信に影響を与えることがあります。

心理的なサポート

  • 子どもにとって、治療が「恥ずかしい」と感じることがあるかもしれません。そのため、親としては、矯正治療の重要性や、治療後に得られる美しい歯並びの結果について、前向きな気持ちを持たせるようにサポートすることが大切です。

最近では、目立たない矯正装置(舌側矯正や透明なマウスピース型矯正)などの選択肢も増えてきていますが、ワイヤー矯正のデメリットとして、見た目に対する心理的な影響も考慮する必要があります。


5. 定期的な通院と調整が必要

ワイヤーを使用する小児矯正では、治療の過程で定期的に通院し、ワイヤーの調整を行う必要があります。

通院の頻度と負担

  • 通院は通常、1〜2ヶ月に1回が目安で、毎回の調整に時間がかかる場合があります。

  • 通院のたびに新しいワイヤーや部品を取り付けることが多く、忙しい親御さんや子どもにとって、通院が負担になることも

また、通院時に子どもが不安を感じたり、治療後に痛みが続くことがあるため、その点もケアしておく必要があります。


まとめ

小児矯正でワイヤーを使う治療法には、確かに多くのデメリットが存在します。痛みや不快感、食事や発音への影響、虫歯のリスク、心理的な負担など、さまざまな問題が考えられます。しかし、これらのデメリットはしっかりと対策を講じることで、十分に軽減できます。

お子さまの矯正治療を始める前に、治療のメリットだけでなく、デメリットも十分に理解し、どのようにサポートしていくかを考えることが大切です。矯正治療は長い道のりですので、親子で協力し合いながら、楽しく乗り越えていけると良いですね。

もし、ワイヤー矯正に不安がある場合は、他の治療法や選択肢についても歯科医師と相談し、最適な方法を選ぶことをおすすめします。

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