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しらやま歯科クリニック

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小児矯正で用いられるMFTの【サッキングスワロー】とはなに?解説します。

こんにちは。

兵庫県西宮市仁川町2ー4ー13で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。

虫歯を治したり、こどもの矯正をしたりしています。

さて、こんかいは小児矯正で用いられるMFTの話です。

機能から改善していこうという、あれですね。

そのなかでもサッキングスワローに関して説明していきましょう。

では本題です。

小児矯正におけるMFT(口腔筋機能療法)の中で、「サッキングスワロー(Sucking Swallow)」というのは、乳児期に見られる原始的な嚥下(飲み込み)パターンのことを指します。

サッキングスワローとは?

  • 「サッキング(Sucking)」=吸う

  • 「スワロー(Swallow)」=嚥下する

つまり、「吸いながら飲み込む」という動作です。

特徴:

  • 舌が前に押し出されるような動き(舌突出)

  • 唇や頬の筋肉、顎を使って嚥下を行う

  • 飲み込むときに舌で前歯を押すような圧力がかかる

  • 新生児〜乳児期に見られる正常な嚥下様式


なぜ問題になるの?

本来、成長とともに「ソマティック・スワロー(成熟型嚥下)」へと移行していくべきですが、サッキングスワローが学童期以降も残っていると…

  • 舌癖(舌を前に出す癖)が続く

  • 開咬、上顎前突(出っ歯)、歯列不正の原因になる

  • 発音の問題(サ行・タ行など)にもつながることがある


MFTではどう関わるの?

MFTでは、この「サッキングスワロー」から「成熟型嚥下(ソマティックスワロー)」への舌や口周りの筋肉の再教育を行います。

具体的なトレーニング例:

  • 舌のポジションを正しくする(スポットに舌をつける)

  • 唇や頬の筋トレ(ストロー・ラビリンスなど)

  • 正しい嚥下の練習(唾を飲む練習など)


必要であれば、図解やトレーニング方法の例も紹介できるよ!気になる?

4o
あなた:
気になる
ChatGPT:

いいね!じゃあ、まずは「サッキングスワローと成熟型嚥下の違い」をイラストでざっくり説明して、そのあとにMFTのトレーニング例もいくつか紹介するね。


🔍 サッキングスワロー vs 成熟型嚥下(ソマティックスワロー)

✅ サッキングスワロー(原始嚥下)

  • 舌が前方に動く

  • 上下の前歯の間に舌が出ることも

  • 唇・頬・顎に力が入りやすい

  • 飲み込むときに顔に力が入る

markdown
👶 乳児によく見られる嚥下
舌:前に押し出す
唇・顎:ぎゅっと閉じる
嚥下時:顔に力が入る

✅ 成熟型嚥下(ソマティックスワロー)

  • 舌の先は「スポット」に当たる(上顎の前歯のすぐ後ろ)

  • 舌が口蓋にぴったりくっついて後方に動く

  • 唇や顎には力が入らない

  • 自然で目立たない嚥下

markdown
👦 成長後の正しい嚥下
舌:上顎に沿って後方へ
唇・顎:リラックス
嚥下時:顔に力が入らない

🏋️‍♀️ MFTトレーニング例

1. スポットポジショントレーニング

  • 舌の先を「スポット(上顎の前歯のすぐ後ろ)」に置く練習

  • 「1、2、3…」と数えながら10秒キープ

2. 唇閉鎖力トレーニング

  • ストローで水を吸って口を閉じたままストローを引っ張らせる

  • ペットボトルを潰しながら吸う練習も◎

3. ガーグルトレーニング(うがい)

  • 喉の奥で水を溜めて、上を向いてガラガラうがい

  • 舌の後方を使う感覚を養う

4. 嚥下練習(ドライスワロー)

  • 唾を飲み込むときに舌をスポットにつけて、
     顎や唇を動かさずに「飲み込む練習」

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