小児矯正におけるMFT(口腔筋機能療法)の中で、「サッキングスワロー(Sucking Swallow)」というのは、乳児期に見られる原始的な嚥下(飲み込み)パターンのことを指します。
サッキングスワローとは?
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「サッキング(Sucking)」=吸う
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「スワロー(Swallow)」=嚥下する
つまり、「吸いながら飲み込む」という動作です。
特徴:
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舌が前に押し出されるような動き(舌突出)
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唇や頬の筋肉、顎を使って嚥下を行う
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飲み込むときに舌で前歯を押すような圧力がかかる
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新生児〜乳児期に見られる正常な嚥下様式
なぜ問題になるの?
本来、成長とともに「ソマティック・スワロー(成熟型嚥下)」へと移行していくべきですが、サッキングスワローが学童期以降も残っていると…
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舌癖(舌を前に出す癖)が続く
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開咬、上顎前突(出っ歯)、歯列不正の原因になる
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発音の問題(サ行・タ行など)にもつながることがある
MFTではどう関わるの?
MFTでは、この「サッキングスワロー」から「成熟型嚥下(ソマティックスワロー)」への舌や口周りの筋肉の再教育を行います。
具体的なトレーニング例:
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舌のポジションを正しくする(スポットに舌をつける)
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唇や頬の筋トレ(ストロー・ラビリンスなど)
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正しい嚥下の練習(唾を飲む練習など)
必要であれば、図解やトレーニング方法の例も紹介できるよ!気になる?
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