未来の歯を守る物語〜予防歯科のチカラ〜 第4回「歯ぐきケアで10年後が変わる」
こんにちは。しらやま歯科クリニックの白山です。
「未来の歯を守る物語」シリーズ、第4回は「歯ぐきケアで10年後が変わる」です。
虫歯の治療だけでなく、歯ぐきの健康を守ることも、長い目で見れば歯の寿命を決めます。
歯ぐきは、歯を支える土台のような存在。土台がしっかりしていないと、いくら歯がきれいでも健康は長持ちしません。
歯ぐきが弱るとどうなるの?
歯周病は、歯ぐきやその下の骨に炎症が起きる病気です。
初期はほとんど痛みがありませんが、進行すると歯がぐらつき、最悪の場合抜けてしまうこともあります。
歯ぐきの健康を守ることは、10年後・20年後の“自分の歯で食べる楽しみ”を守ることにつながります。
毎日できる歯ぐきケアのポイント
1. 丁寧なブラッシング
歯ぐきの境目を意識して、やさしく小刻みに磨くことが大切です。
強く磨きすぎると歯ぐきが下がってしまうこともあるので注意しましょう。
2. 歯間ケア
歯ブラシでは届かない歯と歯の間にプラークがたまると、歯ぐきの炎症の原因になります。
フロスや歯間ブラシで毎日のお手入れを習慣にすると効果的です。
3. 定期的な歯科検診とクリーニング
歯石は家庭で落とせません。
プロによるクリーニングで歯ぐきを清潔に保つことが、歯の健康寿命を延ばすカギです。
実際の患者さんのエピソード
60代の女性の方で、「歯は大丈夫だと思っていたけど、最近歯ぐきが下がってきた気がする」と来院されました。
歯科での歯ぐきチェックとクリーニングを受け、毎日のブラッシング方法もアドバイス。
1年後、歯ぐきの腫れが改善し、歯がしっかり支えられていることを実感されました。
歯ぐきケアは見えない部分ですが、続けることで確実に結果が出ます。
「小さな努力で未来の自分を守る」——これが歯ぐきケアの最大の魅力です。
歯ぐきケアの習慣まとめ
- 毎日のブラッシングはやさしく丁寧に
- フロス・歯間ブラシで歯と歯の間も清潔に
- 定期的に歯科でチェック・クリーニング
- タバコや糖分の摂りすぎに注意
まとめ
歯ぐきケアは、痛みがなくても始められる予防歯科の重要な一歩です。
10年後も自分の歯で食べるために、今からできることを少しずつ取り入れましょう。
次回の第5回は、シリーズ最終回「家族みんなで予防歯科」。
ご家族と一緒に歯の健康を守る方法を紹介します。どうぞお楽しみに!
