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歯のチカラ 第2回「寝る前の一手間で口の中が変わる」|しらやま歯科クリニック

 

 

歯のチカラ 〜笑顔を守るストーリー〜 第2回「寝る前の一手間で口の中が変わる」

こんにちは。西宮市仁川町のしらやま歯科クリニック、白山です。
日中は仕事や家事で忙しく、夜は「もう疲れたから寝ちゃおうかな…」という日もありますよね。
でも、そんな時こそ大切なのが、寝る前の“ひと手間”。

今回は、「寝る前の歯みがき」がどうしてそんなに大切なのか、そして簡単にできる口のケア方法をお話しします。

◆ なぜ“夜のケア”が大事なの?

昼間は話したり飲んだりすることで、唾液がたくさん出ます。唾液には口の中をきれいにする“自浄作用”があります。
ところが、寝ている間はその唾液がほとんど出なくなるため、口の中はとても乾いた状態になります。

このとき、食べかすや歯垢(プラーク)が残っていると、むしば菌や歯周病菌にとっては最高の環境になってしまうのです。

つまり、夜の歯みがきは「今日の汚れをリセットして、明日の口を守る時間」なんですね。

◆ 歯みがきのゴールは“ピカピカ”より“リセット”

多くの人が「歯を白く」「ピカピカに」と考えがちですが、夜の歯みがきでいちばん大切なのは“リセット”。
つまり、1日の食事や飲み物でついた汚れを取り除き、寝る前に口の中を“静かな状態”に戻すことです。

特に意識してほしいのは次の3つのポイントです:

  • ・歯と歯のあいだ(デンタルフロスや糸ようじを使う)
  • ・歯と歯ぐきの境目(やさしく小刻みに)
  • ・舌の上(軽くブラシでなでる程度)

この3つを意識するだけで、むしばや口臭のリスクはぐっと減ります。

◆ 実際の患者さんのエピソード

50代の男性・Tさん。お仕事が忙しく、「夜は歯みがきせずに寝てしまうことも…」とお話しされていました。
半年ほど前に歯ぐきの腫れで来院され、夜のケアについて一緒に見直しました。

最初は「面倒くさい」と笑っていたTさんですが、ある日こう言ってくださいました。

「夜の歯みがきをちゃんとするようになって、朝の口のねばつきがなくなったんです」

それ以来、毎晩きちんと磨くようになり、検診では歯ぐきの状態も安定。
「朝のコーヒーが気持ちよく飲めるようになった」と、素敵な笑顔で話してくれました。

歯みがきは「習慣」になると、体も気分も変わっていきます。

◆ 寝る前の“ひと手間”ルーティン

忙しい方でもできる、3分で完了の“ひと手間ルーティン”をご紹介します。

  1. 1. コップ1杯の水を飲む:口の中の汚れを流して、潤いを与えます。
  2. 2. やさしく歯みがき:歯の表面よりも、「歯と歯ぐきの境目」を意識して。
  3. 3. フロスで仕上げ:歯ブラシが届かない場所をきれいに。
  4. 4. マウスウォッシュでリフレッシュ:口の中を清潔に保ち、寝ている間の菌の増殖を抑えます。

この「3分習慣」だけで、朝起きたときの口の感覚がまったく違います。

◆ 歯と心はつながっている

夜の歯みがきを「自分の時間」として捉えるのもおすすめです。
照明を落として、静かな音楽を流しながら、鏡の前でゆっくり磨く時間。
それは、1日の終わりに“自分をいたわる”時間にもなります。

歯を磨くと心もすっきり。
不思議と気持ちまで整うのは、「歯のチカラ」が体全体のバランスとつながっているからかもしれません。

◆ 夜のケアがもたらす3つの変化

夜のケアを1週間続けると、まず「朝のねばつき」が減ります。
2週間で「口臭」が気にならなくなり、1ヶ月後には「歯ぐきの色」が変わってきます。

歯ぐきが薄いピンクになってきたら、それは健康のサイン。
そして、鏡を見るたびに少しずつ笑顔に自信が持てるようになります。

歯を磨くことは、未来の自分へのプレゼントなんです。

◆ 最後に:今日の小さな一歩

寝る前に、ちょっとだけ自分の歯と向き合ってみましょう。

  • ・「明日の朝、気持ちよく目覚めたい」
  • ・「今日の疲れをリセットしたい」
  • ・「大切な人と笑って過ごしたい」

その気持ちがあれば、たった3分の歯みがきも、きっと特別な時間になります。

しらやま歯科クリニックでは、夜のケアの仕方や道具選びのアドバイスも行っています。
フロスや歯みがき粉の種類など、「自分に合った方法」を知ることで、毎日のケアがぐんと楽になります。

次回のテーマは「マスクの下の口臭、実はこんな理由」。
あなたの息を守る“歯のチカラ”を一緒に見つけていきましょう。

 

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