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こんにちは。西宮市仁川町のしらやま歯科クリニック、白山です。
マスク生活が続いたこの数年、「自分の息のにおいが気になるようになった」という方が増えています。
マスクの中でこもった息に、「あれ?こんな匂いしてたかな…」と感じた経験、ありませんか?
実は、マスクが原因で口臭が強く感じられるようになることがあるんです。
今回はその理由と、今日からできる簡単なケア方法をお話しします。
マスクをしていると、呼吸のたびに自分の息がマスク内で循環します。
普段は感じない息のにおいが、マスクの中にこもることで強く感じやすくなります。
さらに、マスクをしていると口呼吸になりやすいのも問題。
口で呼吸することで唾液の分泌が減り、口の中が乾いてしまうのです。
唾液が減る → 口の中が乾く → 細菌が増える → においが出る。
このサイクルが“マスク口臭”の正体です。
午前中は唾液の分泌がまだ活発で、食事や会話によって口の中が動いています。
しかし、午後になると水分が減り、集中して仕事をしている間に口が乾きがちに。
このとき、舌や歯ぐきの表面に残った細菌が、においの原因物質(揮発性硫黄化合物)を出します。
特に、マスクをしていると水分補給の回数も減りやすく、口臭が強くなる傾向にあります。
においを抑えるカギは、「乾かさないこと」と「汚れをためないこと」。
特別な道具がなくても、毎日のちょっとした習慣で変わります。
40代の女性・Mさん。お仕事でマスクを長時間つけるため、「最近、口臭が気になって人と話すのがイヤで…」と来院されました。
検診で見てみると、歯と歯ぐきの間にプラークが溜まり、舌苔もやや厚めの状態でした。
そこで、舌のケアと水分補給、マウスウォッシュの使い方を一緒に見直しました。
2週間後に来られたとき、Mさんが明るい表情で言いました。
「マスクの中のにおいが気にならなくなったんです!」
それ以来、マスクの下でも自信を持って笑えるようになったとのこと。
見た目には小さな変化でも、心の軽さは大きく違います。
多くの人が「口臭=食べ物のにおい」と思っていますが、実は違います。
においの主な原因は、歯垢・舌苔・唾液不足の3つです。
だからこそ、毎日のケアと水分補給が大切なんですね。
当院では、簡単で続けやすい「3分ケア」をおすすめしています。
これを続けるだけで、マスクの下でもすっきりした息が続きます。
「自分の息に自信がある」と、人との会話も自然と増えていきます。
口臭の悩みは、誰にも言いにくいもの。でも、決して特別なことではありません。
むしろ多くの方が感じている“身近なサイン”です。
大切なのは、においを責めることではなく、原因を知ってケアすること。
そして、「今日からちょっと気をつけよう」と思えた瞬間が、いちばん大きな変化の始まりです。
マスクがある日常の中でも、笑顔は変わりません。
においを気にせず、人と話せること。心から笑えること。
それが、健康な歯と口がもたらす“自信の笑顔”です。
しらやま歯科クリニックでは、口臭ケア・唾液検査・クリーニングなどを通じて、原因に合わせたサポートを行っています。
「マスクの中の息が気になる」そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください。
次回のテーマは「30代から始める歯ぐきケア」。
歯を支える“見えない力”を一緒に守っていきましょう。