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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子どもの矯正をしたりしています。
今回は、「歯を噛むと痛い」と訴えて来院された30代男性・Bさんのケースをご紹介します。
「虫歯もなさそうなのに、噛むとズキッとする」──そんな経験、ありませんか?
Bさんは営業職で、日々忙しく全国を飛び回る生活。
ある日、右の奥歯で噛んだ瞬間に「ピキッ」と痛みが走ったそうです。
「最初は疲れのせいかなと思って放っておいたんですが、
だんだん何を食べてもズキッとくるようになって……」
痛みが続くため、当院に来院されました。
虫歯チェックでも異常はなし。
レントゲンではっきり映らないため、慎重に確認を進めました。
結果は――
奥歯の歯に、ごく小さなヒビ(クラック)が入っていたのです。
噛みしめや歯ぎしりが強い人に多く見られる「歯の破折(ひび割れ)」が原因でした。
Bさんは仕事柄、常に緊張が多く、
「気づいたら歯をぐっと噛みしめている」ことが多かったそうです。
特に、
ストレス
睡眠不足
長時間のパソコン作業
などが重なると、知らないうちに歯に強い力がかかります。
歯の表面のエナメル質が少しずつダメージを受け、
ある日、硬いものを噛んだ拍子に「ピキッ」とヒビが入るのです。
Bさんの場合は、ヒビが浅かったため抜歯の必要はありませんでした。
治療内容は以下の通りです:
ひびの部分を保護する**被せ物(クラウン)**で補強
夜間の歯ぎしり対策にマウスピースを作成
噛み合わせの調整で、負担を軽減
治療後、数日で「噛んだときの痛みがなくなった」と喜ばれていました。
「噛むと痛いけど、虫歯じゃない」という場合、
次のような原因が考えられます:
| 主な原因 | 特徴 |
|---|---|
| 歯のひび割れ(クラックトゥース) | 噛んだときだけ痛む/冷たいものは大丈夫なことも |
| 噛み合わせの不調 | 一部の歯にだけ強い力がかかる |
| 歯根膜炎 | 強く噛むと鈍い痛みが続く |
| 被せ物のズレ | 古い詰め物がわずかに浮いている |
日中、「歯を食いしばっていないか」意識する
寝る前にマウスピースを装着する
ストレスを感じたら深呼吸でリラックス
定期的な歯科検診で、噛み合わせをチェック
歯のヒビは、放っておくと割れて抜歯になることもあります。
「ちょっと痛いけど大丈夫」と放置せず、早めに受診してくださいね。
「歯を噛むと痛い」とき、必ずしも虫歯が原因とは限りません。
30代のBさんのように、噛みしめや歯ぎしりが隠れた原因になっているケースも多いのです。
しらやま歯科クリニックでは、
原因を丁寧に探り、再発を防ぐ治療を行っています。
「噛むと痛いけど、どこが悪いのかわからない」
そんなときは、ぜひ一度ご相談ください。