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こんにちは。兵庫県西宮市仁川町で歯科をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子どもの矯正をしたりしています。
「歯を噛んだら痛い…」と感じると、食事や日常生活にも支障が出ます。
この症状は、虫歯だけでなく、歯の亀裂・歯周病・咬み合わせの問題、古い詰め物の不具合など、さまざまな原因があります。
今回は、70歳男性Gさんの体験談を中心に、噛んだら痛い歯の原因や治療法、予防法を詳しく解説します。
💬 症状
「右上の奥歯で硬いものを噛むと痛いんです。冷たいものや柔らかいものは大丈夫なのですが、毎日の食事がちょっと不安です。」
診察したところ、Gさんの奥歯には約20年前に入れた詰め物がわずかに浮いており、噛む力が直接歯に伝わって痛みが出ていました。
見た目ではほとんどわからないケースですが、加齢や咬む力の蓄積で古い詰め物が摩耗すると、痛みの原因になります。
💡 治療内容
詰め物の再製作
噛み合わせの微調整
定期的な経過観察
治療後は痛みが改善し、硬いものも安心して噛めるようになりました。
噛むと痛む原因はさまざまです。主なものをまとめると以下の通りです。
神経に近い虫歯は、噛むとズキッと痛みます。
奥歯や歯と歯の間は虫歯になりやすいため、硬い食べ物を噛むと痛むことがあります。
歯にヒビが入ることで、噛むと痛むことがあります。
冷たい・熱い刺激では痛まない場合も多く、見た目だけでは気づきにくいのが特徴です。
歯を支える骨や歯茎が弱くなると、噛む刺激が直接伝わって痛みを感じます。
初期の歯周病は自覚症状が少ないため、定期的な歯科検診が重要です。
無意識の歯ぎしりや食いしばりは、特定の歯に負担をかけます。
奥歯の痛みや顎のだるさを感じることがあります。
古い詰め物や被せ物が摩耗・浮き・欠けると、噛むと痛みが出ます。
Gさんのケースもこのタイプにあたります。
噛むとだけ痛む → 亀裂歯や咬み合わせ異常、古い詰め物
冷たい・熱い物でも痛む → 虫歯や知覚過敏
歯茎が腫れている → 歯周病の可能性
特定の歯だけ痛む → 詰め物・被せ物の不具合、クラックの可能性
柔らかい食事にする
冷たい・熱い食べ物を避ける
丁寧な歯磨きを行う
市販の痛み止めを短期使用(服用方法を守る)
※応急処置は一時的な対策です。原因を治療しなければ再発することがあります。
虫歯 → 詰め物や被せ物、神経まで進行した場合は根管治療
亀裂歯 → 補強や被せ物で亀裂の進行を防ぐ
歯周病 → 歯石除去・クリーニング、進行に応じた治療
咬み合わせ・歯ぎしり → マウスピース装着・咬み合わせ調整
古い詰め物・被せ物 → 再製作・高さ調整
痛みが数日続く
冷たい・熱い物でも痛む
歯茎が腫れている
噛むと激痛が走る
放置すると悪化し、治療期間や費用が長引くことがあります。
早めの診察が歯の寿命を守るポイントです。
定期的な歯科検診
正しい歯磨き・フロスの使用
食生活改善(糖分控えめ、硬いものの食べ方に注意)
歯ぎしり・食いしばりの予防(マウスピース、ストレス管理)
定期的な詰め物・被せ物のチェック
「歯を噛んだら痛い」と感じた場合、虫歯だけでなく、亀裂歯・歯周病・咬み合わせ異常・古い詰め物の不具合など、複数の原因が考えられます。
患者さんの体験談からもわかるように、症状の原因を特定して治療することが、痛みの改善と歯の寿命を守るために重要です。
違和感を感じたら、我慢せずに早めに歯科を受診しましょう。