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こんにちは。
宝塚市の隣、兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている白山です。
虫歯を治療したり、子供の歯を治したり、矯正したりしています。
さて今回は【電動歯ブラシ】について考えていきたいと思います。
最近当院では患者さんから、
「電動歯ブラシっていいんでしょう?
なにかおススメの物はありますか?」
と聞かれることがとても増えました。
なんで急に増えたんでしょう?(笑)
僕の知らない間にテレビなどで宣伝されたりしていたのでしょうか??
分かる人、ぜひ教えてください(笑)。
さて、話を戻して…
電動歯ブラシについて聞かれることが多くなり、
それ自体は自分の口の中に興味を持ってくれているということなので、とてもうれしく思っています。
ただ、
【電動歯ブラシは高いから良いモノである】
というのは間違いだと思うので、今回はそのあたりについて書いていこうと思います。
まず当たり前ですが、歯ブラシは「手磨き用」と「電動歯ブラシ」の2つに分けることができます。
手磨き用は最もポピュラーな歯ブラシで、ほとんどの人が使用していることでしょう。
一方、電動歯ブラシはその名の通り電気で動く歯ブラシなので、
いろいろなメリットが得られそうなものですよね。
直感的に、なんだかすごそうです。
ここではそんな手磨き用の歯ブラシと電動歯ブラシの違いや選び方、使い方などをわかりやすく解説します。
通常の歯ブラシと電動歯ブラシには、毛先が自動で動くかどうか、という違いあります。
この点だけに注目すれば、
電動歯ブラシの方が優れているといえます。
なぜなら、歯ブラシを自分で動かす必要がないからです。
歯ブラシが勝手に回ってくれますからね。
僕たちは磨きたいところにその回転するブラシを持っていくだけでいいんです。
電動歯ブラシは、一定の圧力と速度で歯を磨くことができます。
これは通常の歯ブラシには難しいことですね。
手磨き用の歯ブラシというのは、ついつい力が入り過ぎてしまうことで、
エナメル質や象牙質を傷つけることがあります。
その結果、生じるのが「知覚過敏症(ちかくかびんしょう)」です。
そんなことないよと思われる方も多いかもしれませんが、
よく考えてみて下さい。
右手で磨いている人が、右側と左側で全く同じ力をかけれるはずがないんです…。
この点においても、電動歯ブラシの方が優れているといえます。
ここまで、電動歯ブラシの方が優れた点の多い清掃器具であることをお伝えしてきましたが、
前提として正しく使えている必要があります。
上手に使えないのであれば、かえって汚れの除去効果が低下しますし、
虫歯や歯周病のリスクも上昇してしまいます。
そこで知りたいのが電動歯ブラシの正しい使い方ですよね。
ここまで電動歯ブラシの良い点を中心に解説してきましたが、
手磨き用歯ブラシにも良い点があります。
それはブラッシング圧をコントロールしやすかったり、歯面を細かく磨けたりするという点です。
手磨き用歯ブラシは、その名の通り手で細かく動かすことができるので、
いろいろな点で微調整が効くのです。
また、いろいろな硬さや形なども選べるため、時間をかけて丁寧に磨いていきたい人には最適な器具といえます。
安価に手に入ることもメリットと言えるでしょう。
手磨き用歯ブラシによるブラッシングは、自分で歯ブラシを動かさなければならないため、
その時の体調などによってブラッシング圧も変わってきます。
強く磨きすぎてしまえば歯を傷つけますし、ブラッシング圧が弱いと磨き残しが生じます。
そういう意味で、安定したブラッシングを継続していくという点においては、電動歯ブラシに劣っているといえます。
電動歯ブラシを使う際には、次の点について注意しましょう。
電動歯ブラシを使い始めて間もない人は、歯ブラシをゴシゴシと動かしてしまう傾向にあります。
手磨き用歯ブラシの時の癖が出てしまっています。
それをすると電動歯ブラシの意味がなくなるだけではなく、かえって歯に摩擦力が加わり、
ダメージを与えてしまうこともあります。
電動歯ブラシは、歯面に軽く当てます。
そうすると、自動で歯を磨いてくれますので、あとはゆっくりと移動させながら歯列全体をブラッシングしていきましょう。
歯ブラシを当てる角度は、基本的に通常の歯ブラシと同じです。
平らな部分や噛みあう部分には90°で当て、歯と歯茎の境目には45°で当てます。
この方法で効率よく汚れを落とすことができます。
歯磨き粉を使用すべきかどうかは、電動歯ブラシのメーカーによって異なります。
基本的には、歯磨き粉を使わずとも汚れをきれいに落とすことができます。
歯磨き粉を使用する場合も、研磨剤や発泡剤が含まれているものは極力控えるに要してください。
そのあたりは説明書に書いてあると思うので、どのメーカーの物を使用する際も一読することをお勧めします。
電動歯ブラシを用いたブラッシングでは、それほど長い時間歯磨きする必要はありません。
歯を上下左右で4分割して、それぞれ30秒程度磨けば十分といえます。
歯並びが乱れていたり、お口の中が汚れやすかったりする人は、もう少し長めに磨いても良いといえます。
それに加えて、フロスや歯間ブラシを活用することで、プラークフリーな状態を作り上げることが可能となります。
電動歯ブラシには、単にモーターが回転して毛先が振動するだけのものと、音波や超音波を用いたものとがあります。
後者は「音波・超音波歯ブラシ」としても有名ですね。
通常の電動歯ブラシは、比較的安い価格で販売されています。
1本1000円程度で購入できることも珍しくありません。
一方、音波歯ブラシや超音波歯ブラシは、1本1~2万円するものもたくさん市販されています。
ですから、経済性を重視するのであれば、通常の電動歯ブラシがおすすめといえます。
汚れの除去効果という点においては、明らかに音波・超音波歯ブラシが優れています。
また、正しい方法で使用すれば、歯を傷つけるリスクも小さいといえます。
そうした点を重視するのであれば、音波・超音波歯ブラシがおすすめといえます。
このように、通常の歯ブラシと電動歯ブラシにはそれぞれ異なる特徴がありますが、
上手く使いこなせるのであれば、電動歯ブラシがおすすめといえます。