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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子供の歯の矯正をしたりしています。
「〇月〇日、院長が学会参加のため休診となります」
こんな張り紙を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
「学会ってなに?」「遊びに行ってるんじゃ…?」
そんなふうに感じる方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
でも実は、学会参加は、歯科医師にとってとても大切な“学び”の場なんです。
このブログでは、
「なぜ歯医者さんは学会に行くのか?」
「それが患者さんにどう関係するのか?」
を、わかりやすくお話ししていきます。
学会とは、専門家たちが情報を共有し、知識や技術を高め合うための集まりのこと。
歯科業界にも数多くの学会があり、
日本歯科医師会主催の総会
歯周病学会、口腔外科学会、インプラント学会
矯正歯科学会、小児歯科学会 など…
それぞれの分野に特化した専門家たちが、日々の診療で得た知見や、最新技術・治療法を発表し合います。
つまり学会とは、「歯科医師の成長のための学校」のようなもの。
“患者さんによりよい医療を届けたい”という想いで、多くの歯科医師が全国から集まっているのです。
歯科の世界も日進月歩。数年前まで常識とされていた治療が、今では推奨されなくなっていることも珍しくありません。
学会では、
新しい治療法や材料
最新の研究成果
海外のトレンドや実例
などが一堂に会し、歯科医師はリアルタイムで知識をアップデートできます。
→ それが、患者さんに提供する治療の“質の向上”につながります。
学会は“横のつながり”を持つ絶好のチャンスでもあります。
「こんな症例、どう対応してる?」
「新しい設備、使ってみてどう?」
「地域医療で取り組んでいること」など
全国各地のドクター同士で実践的な意見交換ができるのは、学会ならでは。
→ 孤立せず、視野を広げて成長できる環境が、患者さんへの還元にもつながります。
学会では、講演だけでなく、
実際の機器を使ったハンズオンセミナー
模型を用いたインプラントの実習
CTや3D診断ソフトの操作研修
など、“見て学ぶ”だけでなく、“手を動かして身につける”実践的なプログラムも充実しています。
→ より安心・安全な治療のために、日々スキルアップが欠かせません。
歯科医療には、国家資格のほかに、
日本歯周病学会認定医
インプラント専門医
日本顎咬合学会かみ合わせ認定医
など、専門分野の認定資格が数多く存在します。
これらの資格は、取得後も定期的に学会参加・症例発表・試験などが必要なこともあります。
→ “資格を持ち続けるために”学会へ行く=努力を継続している証拠なのです。
時には、院長自身が登壇者として発表を行うこともあります。
難症例への取り組み
チーム医療の工夫
地域連携での成功事例 など
こうした実践を全国に共有することで、他の医院の参考になり、業界全体のレベルアップにも貢献できます。
→ 地域の一歯科医院でも、学びと発信の両方に関わっているんです。
患者さんにとっては、「また休診かぁ」と思われるかもしれません。
でも、歯科医師としては、
治療の選択肢を広げたい
より痛くない方法、より長持ちする方法を知りたい
医療技術の“今”を理解していたい
そうした強い思いがあって、時間と費用をかけてでも学会に足を運ぶのです。
それは、“今来てくれている患者さん”のためであり、“これから来る未来の患者さん”のためでもあります。
学会に参加することで、患者さんにどんな良いことがあるのか?まとめてみましょう。
✅ より安全で精度の高い治療が受けられる
✅ 最新の知識をもとに適切な診断がされる
✅ これまで難しかった症例にも対応できる可能性
✅ 院内のチーム(歯科衛生士や技工士)とも共有される
つまり、“より良い治療”が地域のクリニックで受けられるようになるのです。
歯医者は、国家資格を取った時点が“ゴール”ではありません。
むしろ、そこからが本当のスタート。
患者さんの健康を守るために、歯科医師も日々学び、挑戦し、成長しています。
その一歩が、「学会への参加」なのです。
西宮市仁川町の当院では、
院長をはじめスタッフ全員が**“学び続ける姿勢”を大切に**しています。
学会や研修への積極的な参加
新しい技術・設備の導入
チームでの情報共有や勉強会
“あなたのための、よりよい治療”のために、これからもアップデートを続けてまいります。
「休診」と書かれていても、それは患者さまに還元するための“準備期間”です。
次にお会いするときには、もっと良い治療がご提供できるよう、スタッフ一同がんばっています!