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こんにちは。
兵庫県西宮市仁川町で歯医者をしている、しらやま歯科クリニックの白山です。
虫歯を治したり、子供の歯の矯正をしたりしています。
さて、今回は歯磨き粉のはなし。
朝の目覚めに。夜のリセットに。
毎日のルーティンの中で、歯磨きは当たり前すぎて見落としがちな“セルフケア”のひとつ。
でも、ちょっと待って。あなたが何気なく使っている歯磨き粉、本当に“今のあなた”に合ってますか?
薬局にずらりと並ぶ歯磨き粉。
ホワイトニング、知覚過敏、歯周病ケア、オーガニック、ナチュラル……
選択肢が増えた今こそ、自分に合った1本を選ぶセンスが求められています。
よくある誤解のひとつ。
「どの歯磨き粉でも、歯はきれいになるんでしょ?」
正解はNO。
歯磨き粉には、配合成分や目的に応じて、**それぞれ“得意分野”**があります。
ざっくり言うと、主な分類はこの通り:
種類 | 目的 |
---|---|
フッ素配合 | 虫歯予防、再石灰化 |
知覚過敏用 | 痛みに敏感な歯を保護 |
歯周病予防 | 歯茎の炎症・出血を抑える |
ホワイトニング | 着色汚れ(ステイン)を除去 |
無添加・ナチュラル | 刺激に弱い人、こだわり派に |
「安いから」「見た目がいいから」ではなく、**“自分の悩み”にちゃんと寄り添えるか?**で選ぶのが大人の選択。
歯の再石灰化を促し、酸に強い歯に育ててくれるのがフッ素の力。
日本では1450ppmが上限。しっかりケアしたいなら、これが配合されているかをまずチェック。
👉 キーワード:「高濃度フッ素」「1450ppm」
冷たいものがキーンとしみる。そんな時は「知覚過敏用」と明記されたタイプを選んで。
神経の刺激をブロックする成分が入っているものがおすすめ。
👉 キーワード:「知覚過敏」「シュミテクト」「硝酸カリウム」
出血、腫れ、歯茎の色が気になる人は、歯周病予防に特化した処方を。
代表成分はトラネキサム酸・グリチルリチン酸、そして**IPMP(殺菌成分)**など。
👉 キーワード:「歯周病」「薬用」「トラネキサム酸」「SP-Tジェル」
見た目の印象を左右する“白さ”を重視したいなら、ホワイトニング系を。
ただし、研磨剤が強すぎると歯の表面を傷めるリスクも。
“やさしいホワイトニング”を謳っている製品が◎。
👉 キーワード:「ステイン除去」「ポリリン酸」「ナノ粒子ハイドロキシアパタイト」
人工甘味料・香料・合成保存料などが気になる方には、ナチュラル系ブランドがおすすめ。
泡立ちは控えめでも、磨き心地は十分。
オーガニック志向の海外製品も人気。
👉 キーワード:「オーガニック」「SLSフリー」「パラベンフリー」
実は意外と見落とされがちなのが、使い心地の心地よさ。
発泡剤が多いと、しっかり磨けていないのに「終わった気分」になりがち。
プロの歯科医は泡立ち少なめの製品を推奨しています。
ミント強め? 甘め? 無味に近いもの?
毎日使うものだから、好みに合った“味覚”も大切な判断軸。
出張や旅行中、普段と同じ歯磨き粉を持ち歩けると安心感が違う。
お気に入りのブランドにトライアルサイズがあるか、要チェック。
夜は歯周病予防や高濃度フッ素、朝は爽快感重視やホワイトニング系など、
時間帯や目的に合わせて2種類使い分けるのが、美意識高めの選択。
※おしゃれなセレクトショップやSNSでも人気の製品をピックアップ
イタリア発のデザイン系歯磨き粉。7種の香りで“磨く時間を楽しむ”。
ナチュラル成分×植物の香り。見た目も洗練。
ナノ粒子ハイドロキシアパタイトで、自然な白さと再石灰化を両立。
何をケアしたいか。
どんな仕上がりを望むか。
どんな気分で1日を始め、終えたいか。
歯磨き粉選びは、単なる日用品選びではなく、
あなたの“今”を映し出す小さな自己表現。
自分に合った1本に出会えたとき、
いつもの歯磨きが、少しだけ豊かな時間に変わるはずです。